マイスターです。
今は、様々な公共分野で、民間の力を活用する動きがありますよね。
そうすることで効率化が進むからです。
逆に言うと、民間の力を導入しようとしている分野は、これまで非効率的な部分が多かったということかも知れません。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「奨学金回収を民間委託、税金での穴埋め抑制へ検討」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070617AT3S0102T16062007.html
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財務省と文部科学省は2008年度をめどに、大学生などに貸し出す奨学金事業を効率化する。文科省所管の独立行政法人に委ねている貸出金の回収事業について、民間委託を検討。現在は「年3%」と定めている貸出金利の上限を撤廃することも検討する。将来、貸出金の調達コストが上昇することを念頭に、柔軟に対応できる仕組みにして、税金による事業の穴埋めを抑制することを目指す。
(上記記事より)
大学生向けに貸し出した奨学金の回収事業を民間委託することを、文科省と財務省が検討しているそうです。
実施するとなれば、具体的に関わってくるのは、日本学生支援機構などですね。
■独立行政法人 日本学生支援機構-JASSO
http://www.jasso.go.jp/
貸出事業が民営化されるとなったら心配なのですが、とりあえず今回報道されているのは「回収」の部分だけです。
背景にはおそらく、回収が困難になっている奨学金が増えているという事情があるのだろうと推察します。
税金による事業の穴埋めを抑制することを目指す
と記事にはありますので、現在、税金による穴埋め幅が増加してきているのだろうとも思います。
回収事業が効率化された結果、無駄が減り、より多くの学生に奨学金を渡せるようになるのであれば、ぜひ進めていただきたいと思います。
しかし、延滞者が増加しているのはどうしてなのでしょうね。
ちゃんと就職しても十分な収入が得られず返還できない、そもそも就職できないといった経済的な理由によるものだとしたら、例え回収を民間委託したとしても、解決には限界がありそうです。
返還の負担を軽くするような、抜本的な解決方法を考えないといけないかも知れません。返還方法のバリエーションを増やし、無理なく返還ができるような仕組みにするとか。
奨学金のシステムは、今後さらに重要になってくるはず。
ぜひ、理想的な貸し出し~返還の流れを構築して欲しいと思います。
以上、マイスターでした。
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