ニュースクリップ[-5/20]「特区で認可の株式会社大、私大にくら替えへ…税制優遇なく」ほか

マイスターです。

日曜日になりましたので、いつものようにニュースクリップをお届けします。

株式会社立大学 → 学校法人へ
■「特区で認可の株式会社大、私大にくら替えへ…税制優遇なく」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070514i512.htm

株式会社立の「グロービス経営大学院大学」(東京都千代田区)が来春、学校法人が経営する私立大学に生まれ変わる見通しになった。

同大学院大学を経営する株式会社「グロービス」から学校法人の設立申請を受けた伊吹文部科学相が14日、大学設置・学校法人審議会に設立認可を諮問した。認可されれば、株式会社立大から私立大への初のくら替えとなる。

株式会社による大学設立は2003年、構造改革特区に限って解禁され、今春までに計7大学が設立された。学校法人を設立する事務手続きが省けるなどのメリットがある反面、私学助成金や税制面での優遇措置を受けられない。同大学院大学は学校法人設立について、「将来的に教育研究への投資を充実していくことを考えると、税制面での優遇を受ける方がいいと判断した」と説明している。

(上記記事より)

「株式会社としてよりも、学校法人としてやる方が、教育研究への投資を充実させられる」ということだそうです。
これって実は非常に影響力のある報道だと思います。
今後、株式会社立大学を設立しようとしていた企業が、考え直すかも知れません。

背景は少々違いますが、少し前には、↓こんなニュースもありました。

・テンプル大学、日本の学位を出す大学を設立 海外の大学で初の試み(2007年04月23日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50307707.html

一連の出来事は、学校法人がどれだけ優遇されているか、ということを示すものでもあるのかもしれませんね。

薬科大学、定員割れ相次ぐ!?
■「【薬系大学の入学状況】11校が定員割れ」(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry3086.html

日本私立薬科大学協会が、全国50大学における今年度の入学状況を調べた結果、入学者数が入学定員を割り込む「定員割れ」が11校に上ることが、14日に開かれた「薬剤師養成問題懇談会」で明らかにされた。

調査によると、全国50大学の6年制と4年制を合わせた入学定員は1万1094人で、それに対し入学者は1万1694人と、倍率にして1.05倍という結果だった。入学者数が定員数を割った大学(1倍以下)も11大学に上っている。その一方で、1.5倍を超えた大学も、摂南大学(1・65倍)、新潟薬科大学(1・51倍)の2校あった。

6年制と4年制の別でみると(北里大学と大阪薬科大学を除く48校)、6年制では入学定員1万0064人に対して入学者は1万0646人、4年制では入学定員420人に対して入学者数は458人だった。

私立薬大協の高柳元明会長は、「今年新設された5校でも、2校が定員割れだったという話しを聞いている。私立薬科大の5校に1校以上が定員割れという厳しい状況にある」と話した。

(上記記事より)

おくすり業界の専門紙、「薬事日報」の記事からです。

「定員割れ」は、大学関係者にとっては聞きたくないワードNo.1でしょう。
ただ、一言に定員割れと言っても、実態にはいくらか違いがあるわけです。

「定員充足率98%」なんてのは、単に入学手続き率、歩留まり率の読み違えが原因かもしれません。受験者はそれなりにいたんだけど、「この位は入学するだろう」と思って合格者を少なめに出したら、思っていたより余所に逃げてしまった……なんて場合です。良くない事態には違いありませんが、これはまだ、そう深刻というわけではありません。

一方、定員充足率が90%を切ってきたりすると、これは「そもそも受験生が集まっていない」という可能性が大きくなってきます。
一人でも定員を満たしていないと、メディアは「定員割れ」と報道しますから、実態と違った印象を受けてしまう危険もあります。ご注意ください。

■「私立薬科大学 平成18年度入学定員及び入学者数 (協会加入大学)」(社団法人 日本私立薬科大学協会)
http://yakudaikyo.ld.infoseek.co.jp/nyugakusyasu.htm

↑こちらが社団法人「日本私立薬科大学協会」によるデータ。
大学によって差はありますが、定員割れと言っても2、3%以内の物が多いんだなとわかります。

で、試しに、定員を大きく割っている某大学のwebサイトで入試情報を見てみると……うーむ、受験生もあんまり集まっていませんね……。どことは言いませんが、本当にピンチな大学もありそう、です。

大学ブランドグッズ大集合。
■「大学ブランドグッズ 各地から11品が集合 九大箱崎校舎で展示販売」(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070520/20070520_009.shtml

九州大の日本酒「九州大吟醸」や新潟大の日本酒、島根大のクッキーなど3大学の「大学ブランドグッズ」を展示、販売するイベントが19日、福岡市東区の九州大箱崎キャンパスであった。

大学ブランドグッズは、研究成果を生かした商品を作るだけでなく、大学の知名度やイメージアップにもつながるとして多くの大学で作られ始めているという。

(上記記事より)

こんなイベントが実施されるくらい、様々なグッズが作られているということであり、それだけ大学がこういったPR手法に関心を寄せているということなのでしょうね。

場所が近ければぜひ行ってみたかったです。

記録更新。
■「95歳女性が大学卒業=世界最高齢の学士号取得者に」(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20070515012431a

米国の95歳の女性が12日、カンザス州の州立フォートヘイズ大学を卒業した。世界最高齢の学士号取得者という。(図はフォートヘイズ大学のマスコット)
この女性は1911年生まれのノラ・オクスさん。歴史学の学士号を受け取ると、「学友」はスタンディングオベーションでたたえた。オクスさんは「みんなが立ち上がって喝采してくれた。最高です」と卒業式を振り返った。

(略)オクスさんは自身の偉業について、「人々が勉強を続けようと考えるきっかけになってくれれば幸い」と語った。

(上記記事より)

というわけで学士号取得の世界最高齢記録は、現在95歳です。
この記録を励みに、日本の皆さんもがんばりましょう。

韓国発、日本の話題。
■「日本、大卒就職率96.3%…就業温暖化時代へ」(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=87552&servcode=400&sectcode=400
■「はしか:清潔すぎて免疫力低下? 日本の大学で流行」(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/article/20070518000002

今週も、韓国メディアが日本の大学のことを報じておりました。

なお、「ひろの日記帳@International Cafeteria」で紹介されていたのですが、はしか大流行の話題は、既に英語のニュースにもなっているみたいです。

■「大学でもはしか流行への警戒が必要-3」(ひろの日記帳@International Cafeteria)
http://hiro.intlcafe.info/item/2092

確かに、大学が次々休講になっていくというのは、誰が見ても緊急事態ですよね。
留学生を増やそうと言っているときなので、その辺りへの影響も心配されます。

(過去の関連記事)
・はしかの被害、拡大中(2007年5月11日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50312154.html
・はしかの被害、拡大中(2):休講措置をとる大学がその後も増加(2007年05月17日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50313481.html

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。

そろそろブログ名称について告知したいと思います。名称が変わっても、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。