はしかの被害、拡大中

マイスターです。

既にニュース等でお聞き及びかも知れませんが、「はしか」が猛威をふるっているようです。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「上智大、はしかで8日間休講 明星大は75人出校停止」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/health/news/TKY200705110358.html
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上智大(東京都千代田区)は11日、学生にはしかの感染が広がりつつあるため全学部と大学院の授業を12日から19日まで休講すると発表した。

同大によると、2日に学生1人の発症が確認され、11日までに10人に増加。1人は入院したが重症者はいないという。

また、明星大(東京都日野市)も11日、人文学部の学生ら4人が感染したとして、感染した可能性のある同学部の学生75人を20日まで出校停止にした。4月には創価大(東京都八王子市)でも集団感染が発生、全学部と大学院などの授業を約2週間休講にした。

(上記記事より)

創価大学の休講措置については、以前のニュースクリップでご紹介しましたが、上智大学、明星大学でも、感染拡大を食い止めるために、休講や出席停止といった対応を行っているところのようです。

■「大阪狭山の学校ではしかの集団感染 関西での流行懸念」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200705110101.html
■「関東中心にはしか流行 都立野津田高校閉鎖」(日テレNEWS24)
http://www.news24.jp/83546.html
■「室蘭地方もはしか流行の兆し、市が予防接種呼び掛け」(室蘭民放)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2007/05/09/20070509m_04.html

↑このように現在、全国的にはしかが流行しているようです。はしかは、小さな子供がよくかかる病気というイメージがあるのですが、今、15歳以上の患者も増えているようです。小中高校から大学、あるいは会社などでも、集団感染が起こる可能性があります。

■「はしか大流行の勢い 免疫低下で感染?」(SankeiWEB)
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070508/knk070508001.htm
■「2007年第17週 注目すべき感染症:麻しん」(国立感染症研究所 感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/idwr0717.html

はしかは周りへの感染力が強い反面、一度かかると免疫ができて発症しなくなるのが普通なのだそうです(だから「子供の病気」として認知されているのですね)。
ただし子供の頃にワクチンを一度打っただけでは、大人になるまでに免疫力が低下し、発症してしまうこともある、と上記のサイトにはあります。
今回の流行も、そういうことなのかも知れません。

ですから大学も油断せず、学生や教職員の感染状況を把握する体制をとってください。

ただ困ったことに、↓こんなことも起きてしまっています。

■「創価大、はしか風評被害拡大」(nikkansports.com)
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070504-193628.html

創価大は2日現在で麻疹の発症者は約20人にまで減少。105人が完治したという。学生約8900人のうち6000人に大学が全額負担し予防ワクチンを接種。ワクチンは1本約2800円で、掛かった費用は1600万円を超えた。発症中の約20人は完治するまで登校しないため、流行はほぼ終息したとしている。

しかし、新たな問題も起きている。「ワクチンを打って対策をしても、まだ集団感染が広がっていると思われ、バイト先から来ないでほしいと言われた学生もいる」(同大)。室内系の運動部では、ワクチン接種後であるにもかかわらず、対戦相手校のOKが出なかったケースも出ている。はしかは発症後やワクチン接種後は、ウイルスへの免疫力が強まるため、感染拡大の可能性は低いが「まだ集団感染のイメージが先行している状況」だという。

(上記記事より)

創価大学では、全学休講の他、まだ感染していない学生に対して無料でワクチンを接種するなどの対応を行ってきました。

■「はしか(麻疹)感染防止のための本学の取り組み」(創価大学)
http://www.soka.ac.jp/news/headline_news/2007/20070420.html

こうした対応自体はすばらしいのですが、徹底した対応が大々的に報道された分、「創価大学ははしかが流行中」のイメージが強くなりすぎたのかもしれません。
一時的なことだとは思いますが、「あのキャンパスの学生」というだけで避けられてしまうのは、ちょっと気の毒です。

ともあれ、学校側としては、やはり対策を徹底しないわけにはいきません。
予防ワクチンの接種をするのが一番良い対策のようですから、不安な方、感染するわけにはいかない方は、先手を打っておくのがいいでしょう。
お金はかかりますが、大規模な休講が起きる可能性を考えると、学校として関係者にワクチンの接種を行うなどの取り組みもいいかもしれませんね。
みなさま、どうぞお気をつけください。

以上、マイスターでした。

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