イスラム教徒の留学生達のための学食メニュー

マイスターです。

学食に関して、興味深い記事を見つけました。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「学食にイスラムカレー登場/東北大」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/food/news/TKY200704080062.html
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東北大の青葉山キャンパス(仙台市青葉区)で4月、イスラム教徒向けのカレーの販売が始まった。東北大にはイスラム圏出身の留学生が約150人いるが、イスラム教は豚肉食を禁じるなどの決まりがあり、食堂で食べられるものがなかったため。バングラデシュ出身者が経営する市内の専門店から仕入れて週2回、480円で提供する。

イスラム留学生は工学部がある青葉山キャンパスに多いが、近くにイスラム教徒向けの料理店はなく、多くの学生は市街地の自宅に昼食を食べに帰るなど不便を強いられていた。

見かねた同大国際交流支援室の講師、末松和子さんの助言で有志7人が昨秋、同大生協に、同区内のイスラム圏料理専門店からカレーを仕入れるように要請。経営者でバングラデシュ系日本人の宝財院(ほさいん)イクバルさん(49)も「同胞が困っているなら見捨てられない」と、カレールー1キロを900円の安値で提供することを決め、大学食堂での提供が決まった。

提供初日のメニューは南アジア風ひき肉カレー。イスラムの祈りを唱えながら殺したニワトリなど、教義に適合したハラルと呼ばれる食材を使い、専門の料理人が調理した。

いつもは弁当を持参するバングラデシュ人のハイデル・モハンマド・ジアウルさん(33)は「便利になってうれしい。日本の学生にも食べてもらえれば文化交流になりますね」。

全国大学生活協同組合連合会によると、国内の大学でイスラム圏向けの料理を出しているのは、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)など数えるほどだという。
(上記記事より)

日本も今では10万人以上の留学生が学ぶ国となりました。

大学によって受け入れている人数は異なるでしょう。3割、4割が、海外からやってきた方という大学もあると思います。あるいは、数年おきに一人いるかどうか、というところもあるかも知れません。
ただ、今ひとりも在籍していなかったとしても、いつ留学生がやってくるかわかりません。

そうなったときのためにも、心構えはしておきたいもの。
上記のイスラムカレーの記事から、そんなことを考えさせられました。

イスラム諸国会議機構に加盟している国の中で、日本に来ている留学生が比較的多い国をピックアップしてみると、以下のようになります。

【平成17 年5 月1 日現在、「イスラム諸国会議機構」に加盟している国から日本に来ている留学生の人数、および留学生全体の中の構成比】

マレーシア 2,114人、1.7%
インドネシア 1,488人、1.2%
バングラデシュ 1,331人、1.1%
イラン 235人、0.2%
エジプト 219人、0.2%
トルコ 164人、0.1%
ウズベキスタン 139人、0.1%

留学生受入れの概況(平成17 年版)(PDF版)」(日本学生支援機構)を元に作成

これらの国から来ている留学生の全員がイスラム教徒だとは限りません。しかしそれでも、少なからぬ人数の方が、ご自身の教義を守りつつ日本で学生として学ばれているということはわかります。

こうなるとほんとに、食堂のメニューからちゃんと見ていかなければならないという話になりますよね。
ただ、冒頭の記事によると、「国内の大学でイスラム圏向けの料理を出しているのは、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)など数えるほど」だそうです。
確かに、重要だとは思うものの、人数的にはそれほど多くない方々のためにわざわざ特別な食材を取り寄せたり、調理法を分けたりといったことができるのか? とも思います。

そんな場合は、↓こんな方法もあります。

■「NEWS 大学の動きエジプト料理 学生に大人気」(九州大学)
http://www.kyushu-u.ac.jp/magazine/kyudai-koho/No.40/40_30.html

九州大学箱崎キャンパス中央食堂間には、「ナビさん」というエジプト料理のファーストフード移動店舗が開店しており、学生の人気を集めています。イスラム教徒の留学生のために食事を提供したいという九州大学からの依頼で、九州で唯一、ハラル料理(アルコールや豚肉を一切使わないイスラム教徒のための料理)を提供していた北九州市のアマー・ナビールさん(45才)がオープンさせたものです。
(上記記事より)

イスラム教徒の留学生はもちろんですが、これまで触れたことのない異国の料理は、日本育ちの学生にとっても新鮮なのでしょう。

こうした取り組み、試しにやってみたら案外人気を博すかも知れません。
文化交流として、あるいはレストランのキャンペーンとして、トライしてみてはいかがでしょうか。
>学食の企画責任者様

以上、マイスターでした。