マイスターです。
うろ覚えですが以前、中国の学生がハーバード大学を首席で卒業した、というニュースをどこかで見たような気がします。そのときは、
「海外からそんな優秀な学生が来るくらい、アメリカの大学は魅力的なのだなぁ。さすがだなぁ」
と感じたのを覚えています。
そんなわけで今日は、ふと見つけたニュースをご紹介します。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「東京大学首席卒業のチェ・ウンミさん、その秘訣は…?」(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/article/20070405000029
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韓国人の卒業生が日本の東京大学で総長大賞を授与され、物理工学専攻の大学院にも首席で入学した。
先月23日、東京大学物理工学科を卒業したチェ・ウンミさん(24)は大学4年間の成績が4.0点満点の3.9点以上で、卒業論文も高い評価を受けたことにより、総長大賞を授与された。総長大賞は大学と大学院を合わせ、総長賞を受け取った16人のうち、特に優秀な1人に与えられる賞だ。
チェさんは2001年、ミョンドク高校3年のときに受けた修学能力試験(日本のセンター試験に当たる)でも首席(理系)だった。チェさんの両親はソウル大学入学を勧めたが、チェさんの夢は違っていた。「韓国よりも科学の水準が高い日本で物理の勉強がしたかった。もっと広い世の中で思い切り勉強してみたかった」という。当時、チェさんは両親の勧めでソウル大学も受験し合格したが、結局入学せず、2002年に国費留学生として東京大学物理工学科に首席で入学した。チェさんは4年間の努力の末、東京大学を、事実上首席で卒業し、卒業と同時に物理工学専攻の大学院に外国人初の首席で入学した。
(上記記事より)
日本でも、留学生の方が活躍されています。上記の記事のチェ・ウンミさんは、そんな一人でしょう。
こういうニュースを見るとマイスターなどは、「日本も捨てたものじゃないなぁ」と感じます。
日本にくる留学生数は、この10年で倍以上になっています。国際交流に関わっておられる方なら、よくご存じでしょう。
平成17年5月1日現在の留学生数は121,812人で、過去最高でした。
■「留学生受入れの概況(平成17 年版)(PDF版)」(日本学生支援機構)
http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/documents/data05.pdf
なお、日本が受け入れている国の上位は、以下の通り。
【平成17 年5 月1 日現在の留学生数】
中国80,592人 (77,713) (留学生全体の)66.2%
韓国15,606人 (15,533) 12.8%
台湾4,134人 (4,096) 3.4%
マレーシア2,114人 (2,010) 1.7%
ベトナム1,745人 (1,570) 1.4%
タイ1,734人 (1,665) 1.4%(「留学生受入れの概況(平成17 年版)(PDF版)」(日本学生支援機構)より)
この通りアジアの国々ばかりですね。特に中国が圧倒的です。
ちなみに日本に来られる留学生のうち、アジアからの学生は実に全体の93.3%を占めています。ヨーロッパは2.5%、北米からは1.6%ですので、ほとんどアジアです。
(アメリカの大学にも、アジアからの留学生が大勢いらして、活躍されていると聞きますね)
日本も、留学生の皆様が活躍できるような環境が整ってきたということかもしれません。この調子で、優秀な留学生の方々と切磋琢磨しあえるような状況がもっと各大学に生まれていけば、素敵だと思います。
皆様の周りにも、活躍されている留学生の方はいますか?
以上、マイスターでした。
東大首席卒業は凄いと思うけど
国費留学生は月に17万もの奨学金を日本政府から給付してもらえます。
それを考えると日本人学生にも国費の給付奨学金を与えて研究に集中できる環境を整えるべきだと僕は思います。
大抵の学生は生活費を稼ぐために、アルバイトなどをせねばならずお世辞にも研究に没頭できる状態を作り出しているとは思えません。
東大に首席入学した日本人学生に国費の奨学金を与えていたら、同じような結果を出していたかも知れませんし。
政府の外国人留学生優遇政策は異常だと僕は思っています。国費留学の中には月に25万もの奨学金を与えるものまでありますから。