ニュースクリップ[-1/14]「大卒の就職内定率、79.6%に改善 地方にも波及」ほか

マイスターです。

日曜日ですので、一週間分のニュースクリップをお届けします。

就職状況、上向きに。
■「大卒の就職内定率、79.6%に改善 地方にも波及」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/life/update/0112/008.html
■「平成18年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)について」(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/01/07011022.htm

今春卒業予定の大学生の就職内定率(06年12月1日現在)が、前年同期比2.2ポイント増の79.6%となり、90年代後半の水準まで改善したことが12日、厚生労働、文部科学両省のまとめで分かった。高校生(06年11月末現在)も4.5ポイント増の77.3%に上昇。地区別では、近畿や九州地区などの上昇が目立ち、厚労省は「雇用環境の改善が首都圏から地方へと広がっている」としている。
(Asahi.com記事より)

学生の就職状況が改善されてきているようです。文部科学省が発表しているデータを見ると、大学、短大、高専、専修学校すべての就職内定率が前年度に比べてアップしています。

関東地区の大学の内定率が下がっている、とか
私立男子大学生の「就職希望率」が2パーセント減少している、とか
細かい点で気になるところはあるものの、それでも全体として就職状況は良くなっているようです。

ただ、それでも希望者の全員が希望の職に就けるわけではないでしょう。
現在は、企業が団塊世代の引退に備えて一時的に採用活動を活発化させている……という特殊な背景もあります。ラッキーだったなぁと安易に喜ぶなかれ。バブル期に大量採用された世代が後に社内で大変な苦労を強いられているということは、今の学生さんも知っておいた方がいいと思います。

校名を巡る悩み。
■「もう『エッチ大』とは呼ばせない 英知大学が校名変更へ」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0112/TKY200701120406.html

カトリック系の英知大学(兵庫県尼崎市、学生数850人)は08年度から、名称を「大阪聖トマス大学」と改めることを決めた。
62年の前身の短大設立以来、聖書にも出てくる「英知」を使ってきたが、「エッチ大」と学生がからかわれることや、インターネットで検索するとアダルト系雑誌の発売元の英知出版がヒットすることが学内で問題になっていた。担当者は「高校生が志望校をネットで検索する今、イメージは重要で、対応が必要と判断した」と話す。
(上記記事より)

マイスターは学びの場に相応しい、とても良い校名だと思っていたのですが、なるほど、陰で色々とお悩みがあるものなのですね。
校名変更というのは大胆な決断ですが、それも一つの判断。新しい校名が浸透するといいですね。

国立大学も推薦やAO入試を強化。
■「愛媛大教育学部、改編で入試変更 08年度から」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200701120229.html

愛媛大学教育学部は、08年度から学部の各課程を改編し、推薦・AO入試を強化することを発表した。
(上記記事より)

変更点の詳細については、元記事をご覧ください。国立大学が推薦・AO入試を強化する方針を打ち出すのも、今後はもう珍しいことではなくなるのかも知れませんね。

キャンパスは完全禁煙?それとも分煙で十分?
■「禁煙:完全禁煙の国立大学、わずか6% 『建物内』半数どまり」(MSN毎日インタラクティブ)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20061231ddm003040081000c.html

キャンパス内の完全禁煙を実施している国立大学は1割に満たないことが、国立大学法人保健管理施設協議会の調査で分かった。非喫煙者が煙を吸わされる「受動喫煙」のリスクが増す、建物内での喫煙を完全に禁止している施設も半数以下だった。03年5月に健康増進法が施行されたが、大学では対策が遅れている実情が明らかになった。
(略)「建物内のどこでも吸える」という大学は、03年4月は19%だったが、今回はゼロ。しかし「建物内完全禁煙」は49%(34大学)で、半数以上は喫煙室などを設置する「分煙」にとどまっていた。
(上記記事より)

【健康増進法 第五章第二節「受動喫煙の防止」】

第二十五条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

「受動喫煙を防止するために必要な措置」というのは、「分煙」では不十分ということでしょうか。大学には、法律で喫煙を認められる年齢の学生さんがいますから、喫煙室を設けてそこで吸ってもらえばいいという考え方もあると思いますが、あくまでも「完全禁煙」が求められるものなのかな……だとすれば、結構厳しい話ですね。

マイスター自身はまったくたばこを吸いません。周りで吸われると「迷惑だな」と感じます。ただ、逆にちゃんと分煙さえしてくれれば迷惑もかからないし、別にいいかなと個人的には思います。
個人的には完全禁煙にしてもらった方がありがたいですし、それで確かにキャンパス内の受動喫煙の可能性は下がると思うのですが、強引に全面禁止にすると、「キャンパス内はキレイだけど、キャンパス正門前で喫煙する者が激増し、かえって地域住民や通学者の迷惑に」みたいなことになったりする恐れもあるように思います。
どうやら、どうしたら全体をうまくコントロールできるか?という視点が求められそうですね。

「Civil Engineering」の復権。
■「防災担う『市民工学科』 神戸大工学部が開設へ」(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000207461.shtml

阪神・淡路大震災で被災した神戸大学の工学部に二〇〇七年度、防災や環境を軸に、都市計画などを学ぶ「市民工学科」が誕生する。震災後、同大が、ライフラインや地滑りなどの研究で積み重ねてきた成果を生かし、地域や国際社会で活躍する人材を育てる学科。工学部の学科名に「市民」という表現を使ったのは全国初で、まちづくりに必要なコミュニケーション力を養うカリキュラムも盛り込んでいる。
(上記記事より)

震災を乗り越えた神戸らしい取り組みで、個人的には非常に面白そうだと思いました。

ところでマイスターは建築学科の出身ですが、日本では大規模な都市インフラについて学ぶする学科として「土木工学科」というのがありますよね。土木工学科は一般的に、英語では「Civil Engineering」と表記されます。正確には、欧米の「Civil Engineering」を日本に導入したとき、なぜか「土木」と訳されてしまった……というところなんだろうとマイスターは想像します。

「Civil Engineering」はその名の通り、もともとは市民生活を支える、非常に広い分野の社会インフラをカバーする学問です。しかし日本語に訳されたときの「土木」という名称のイメージのためか、多くの大学の土木工学科が、受験生からの人気を得るのに苦労していると聞きます。
そのため最近では、「社会基盤学科」「環境社会工学科」などに改名する動きがあるようです。社会の変化にあわせてカリキュラムを社会科学寄りに変えてきたことに加え、「Civil Engineering」の正確なニュアンスを今こそ伝えようという大学側の思惑もあるのではないかと思います。

今回の神戸大学の「市民工学科」構想にも、背景にはそんな長年の土木工学関係者の想いがあるのではないかな、と勝手に想像しました。「合意形成論」など社会科学系の授業も充実させるようですし、今後、他の大学にも影響を与えそうな気がします。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでいただきまして、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。