中途採用組のマイスターです。
この職場で働き始めたのは、2004年11月1日。
つまり、
いつの間にか、3年目に突入していました。
丸2年、働いたのですね。
っていうか、普段、もう5、6年はこの業界にいるような気分でいるのですが、まだ2年だったんですね。
働き始めて2年、ブログを更新し始めて1年半。長いような短いような時間でした。
・大学職員として1年働きました!(2005年11月01日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50085327.html
↑ちょうど一年前に書いた文章がありました。
「マイスター的! ザ・大学職員の10大ビックリ!」と題して、そのとき感じていた大学の不思議な点を、10個ばかし書き出したのでした。
この時挙げた「10大ビックリ」は、
1:基本的に、定時に帰れてビックリ
2:病欠や有給が優しく認められてビックリ
3:あせりがなくてビックリ
4:仕事上の責任なくてビックリ
5:組織ガバナンスうやむやでビックリ
6:ミッションがあいまいでビックリ
7:キャリアが積み上げられなくてビックリ
8:同業他社との横のつながりにビックリ
9:給料よくてビックリ
10:居心地よくてビックリ
……というものでした。
じゃあ、3年目に突入する今、これらがどう変わったかというと……
あんまり変わってません。
もちろんこの1年の間に、仕事量が増えたり、大学を取り巻く状況がより厳しくなったりしているわけですが、それでも、上の10個に対するマイスターの印象は、ほぼそのままです。
忙しい季節を除けば残業せずに帰れるし、病欠は認められるし、あせりはないし、組織のガバナンスはうやむやだし、ミッションはあいまいだし、キャリアは(普通に働いてたら)積み上がらないし、横のつながりは強固だし、給料は(仕事量とのバランスを考えれば、他の業種に比べて)いいです。
もちろん、実際には少しずつ仕事が増えたり、帰りが遅くなったりしていますが、それでもまだまだ、世間一般で言うところの「居心地のいい職場」であることは変わりありません。
そのため、ついうっかり、これが当たり前のものであるように思えてきてしまうのが、恐ろしいところです。2年もいると、さすがに慣れてきますから、様々なことにビックリしなくなってきます。それを戒めるためにも、こうしてブログで我が身を振り返ってみるのは大切だなぁと思います。
(皆様もよろしければどうぞ。一年おきに仕事の状況とか、自分の心境とかを書き残しておくと、後で読んだときに色々と発見があるかもしれませんよ)
ちなみに、自分がいまひしひしと感じているのは、プロデューサーとしての感覚が失われていきつつあるということです。具体的に言うと、例えば「全体を俯瞰する目」や、「自分で決断して、プロジェクトを動かす姿勢」などです。
この2年間、果たして職場の中で、自分が職場で何かを決断したかと振り返ってみると、実はあんまりないのです。完全に毎年のルーチンで行う業務を担当しておりますので、普通に働いていては、その機会は訪れません。
そこで、普通でない働き方を画策する、つまり余計な提案や改善案などをいっぱい出したりするわけですが、周囲の反応は思わしくありません。まだ提案内容が不十分なのかも知れません。精進あるのみです。
ただ、あと5、6年この環境にいたとして(部署のローテーションは大体そのくらいのサイクルで行われます)、果たして自分は何を得て、何を失うのかな、と考えたりもします。
webや広報に関する知識や判断力も、そのうち失われていくと思います。
何しろマイスター、入職以来、大学のwebサイトプランニングにも広報企画にも、まだ一度も関わっておりません(バグチェック要員になったことはありますが……)。また今後も、関われる保証はありません。もちろんその間、自分で勉強することはできますが、判断を重ねるという経験からは遠ざかります。
今はまだ、世の中の大学広報の問題がよーく見えているつもりですが、そのうち見てなくなるのかも知れないと思うと、さびしくなったり、焦ったりします。
こうして5年10年と働いていたら、特に得意分野もないけどまじめに業務をこなす、大学向きの「ザ・事務職員」になるのかな、と思ったりします。
……などと寂しがったり、ふてくされたりするだけではいけないので、今できることをできる限り、やっていこうと思っています。
その一つがこのブログです。
いつもアクセスしてくださる皆様、ありがとうございます。
さきほどアクセス数を計算したところ、2005年5月23日から、2006年11月11までの間のページビューが、445,662PVでした。
毎日アクセス数が伸びており、最近では、一日に2,500PVということもしばしばです。書いている本人が一番驚いております。あらためまして、篤く御礼申し上げます。
それと最近、コメントをあまりお返しできず、申し訳ございません。すべてのコメントを興味深く拝読させていただいておりますが、すべてに対してお返事を書くのが、なかなか難しい状況です。
できる限りお返事をと思っておりますが、お返事を返せずにいる皆様、申し訳ございません。この場を借りてお詫びいたします。
また、SNS「大学職員.network」内でも、日々のニュースクリップを公開しております。こちらもよろしければどうぞ。
「大学職員.network」は2006.11.04現在、会員数528名です。日々、皆様と意見交換させていただくことで、自分も成長できていると思います。お互いに刺激を与えあえるのは、業界限定SNSのいいところですよね。
皆様、結構大胆なご意見を公開したり、業務の悩みなどを綴っておられたりします。非常に役立つSNSです。
それと、各種の勉強会にもできる限り参加したいと思っております。
若手大学職員による「Greenhorn Network」を始め、今では大学職員の業務に関連する勉強会や学会がかなりの頻度で開催されています。こんなこと、一昔前では考えられなかったわけですから、いい時代になったものです。
もし、何か面白い勉強会などがございましたら、教えていただければ幸いです。
(ちなみにマイスターは、大学行政管理学会の正会員です)
それと、これは提案なのですが、
もし
「うちの大学はこんなに面白いことをしている!
きっと、世の中の大学関係者が知ったら、興味を持つに違いない!」
とか、
「○○大学で、こんな事例があるぞ!」
とかいう情報がございましたら、画面右上のプロフィール欄に表示されている、メールアドレスにお送りください。内容によっては記事にさせていただきます。
「内容によっては」というのは、偉そうですみませんが、要はメディアに送る「プレスリリース」と同じだと思っていただければ結構です。
マイスターも、日々、面白い事例や、すばらしい取り組みなどを探してネットを徘徊しておりますが、自分で探すだけでは限界があるのです。世の中にはすばらしい取り組みが色々あるのだと思うのです。それを、多くの皆様にご紹介できるのであれば、こんなブログも多少は日本の高等教育の発展に貢献できるのかな……と思います。
必ずしも記事にできるとは限りませんし、記事になったとしても、お望みの記述ができるとは限りません。でも教えていただければ、少なくとも内容は必ず読ませていただきます。そして、これは世の中の皆様も興味を持たれるだろうなー、と思ったら、その取り組みの意義や特徴をマイスターなりに理解した上で、ブログにてご紹介させていただきます。たぶん日本一マニアックなプレスリリース送付先ですが、もしよろしければご活用ください。
というわけで、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。
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・365日毎日更新: 100万字に託す想い(2006年05月03日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50190558.html
(記事内容と無関係で申し訳ありませんが)マイスターさんは、(~すみません、この部分、マイスターが削除しました~)を書かれておられる方でいらっしゃいますね。
小生、主として大学のWebサイト診断からサイト構築の仕事をしており、このブログを読むのを楽しみにしています。
元大学関係広告会社社員さま:
マイスターです。大変うれしいコメント、ありがとうございます!
ご指摘いただいた通りです(やっぱり丸分かりですよね(^_^;))。あの連載と本ブログ、ともどもよろしくお願いいたします。こうしてメッセージをいただけますと、2倍うれしいです!
ただ、すみません、悩んだのですが、匿名ブログということで、勝手ながら私の判断で、具体的な誌名を伏字にさせていただきました。別に隠すこともないのですが、今はまだ、一応「匿名」ということにさせていただければと思います。ご了承くださいませ。
これからもご期待にそえるよう、精進したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!