「試しに、ブログを毎日休みなく更新し続けてみよう」と思い立ち、実際に毎日更新をし始めてから、昨日でちょうど365日が経ちました。
ここまでおつきあいくださった皆様には、本当に感謝致します。
あらためまして、いつも本ブログを読んでいただき、誠にありがとうございます。
web広報プロデューサーから大学職員に転職し、ちょうど半年が経過した時点で始めた試みでしたが、みなさまのご支援のおかげで、こうして無事に1周年を迎えることができました。
いま、こうして1年を振り返りながら、しみじみとしています。
(たった1年ぽっちで何を偉そうに、と思われるかも知れません。でも、今のマイスターにとっては結構、感慨深いことなので、今日のところはお許しを!)
このブログをはじめたキッカケは……いろいろあります。
最初の動機となったのは、
大学という組織の「おかしさ」を自分なりに整理して世の中に伝え、意見を問うてみたい
…ということでした。
マイスター、大学に勤め始めて3日後には、なんだか大学っておかしいぞ!?と感じ始めたのですが、最初はその理由や原因がどのあたりにあるのか、いまひとつ掴めていませんでした。
しかし周囲を見渡すと、みなさん当然のことのようにこのおかしさを受け入れておられる。というより、おかしさに気づいていないようにも見受けられる…。
あれ、「おかしい!」と考える自分がおかしいのかな? これが普通なんだろうか?……と、マイスターは自分がわからなくなりました。
そこで、他の組織の皆様はどう考えているんだろう?と思って、ブログというメディアを使って意見を発信し、世の皆様の反応を伺ってみようと思ったのが最初の動機です。
次に思ったのは、
「大学職員の間に拡がる閉塞感をなんとかしたい!」
ということでした。
マイスターは、様々な研修や勉強会に出ているうちに、気づいてしまったのです。真剣に日本の高等教育を危惧している大学職員ほど、
学内での職員の権限のなさや無力さに絶望し、
いつまで経っても世の中からプロとして認められない現実に焦り、
時代錯誤な年功序列・終身雇用制度の中、現実の厳しさを正面から受け止めない上司や同僚にいらだち、
「まだ若い」といった理由で意見を言わせてもらえない組織に対して、あきらめにも似た気持ちを感じてしまっている、ということに。
大学冬の時代と呼ばれる厳しい条件の中でも、これまでと全く変わらない組織。その場しのぎの対策でお茶を濁し、責任者不在の体制のまま、抜本的な改革をせずに問題を先送りする上層部。こんな環境の中で、どれだけ自分がやる気を出しても事態は変わらないだろう……そんな閉塞感が、いたるところで渦巻いているということに、気づいてしまったのです。
だから、
「煮詰まっているのはあなただけじゃないですよ! 私も同じ壁にぶつかってます!」
「あなただけじゃなくて、誰が見てもやっぱり、大学のこういう部分はおかしいんですよ!」
といったことを、「ホンネ」で日々、訴えるメディアがあってもいいんじゃないだろうか、と思ったのです。
あと、大学での仕事をこなしているだけでは自分自身の成長が見込めないのでは、という私的な想いも、ブログを書く動機になっています。
この3つが、ブログを立ち上げる際に考えたことでした。
これらの目的が現在どこまで果たせているのか、はなはだ疑問ではありますが、おかしいと思ったことはおかしいと言う、というスタイルは、やはり貫いていきたいと思っています。(これは、匿名ブログだからこそ実現可能なことだと思います)
さて、1周年ということで、現時点でのこのブログの情報を簡単にまとめてみました。
■1年間のアクセス推移
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本ブログのアクセス記録を取り始めたのは、2005年5月23日です。
そこから、2006年5月2日までのアクセス推移は、上記のグラフのようになります。
グラフが細かくジグザグの奇跡を描いているのは、平日と週末でブログへのアクセス数が大きく違っているためです。平日の方がアクセスが多いのです。
お仕事の間、平日のお昼休みあたりに職場からアクセスしていただいている方が多いみたいです。
この間の総ページビューは、
198,240PV
です。これだけの回数、アクセスしていただいたということです。
いつの間にか、20万回達成目前というところにきておりました。
最近では、一日あたり1,000件くらいのアクセスがありますので、こどもの日あたりにはどうやら、20万を突破しそうです。
■アクセスログファイルに記録された
「ac.jp」ドメイン
「俺の職場は大学キャンパス」のアクセスのうち、25%くらいは、「ac.jp」ドメインからのものです(以前はこの割合が50%を超えていたのですが、段々低くなってきました)。
その数、200種類以上。
単純に言えば、200以上の大学組織の関係者の方々が、(職場で)このブログを読んでくださっているというわけで、かなり緊張します。北海道から沖縄まで、本当に津々浦々です。最近では、ブログでどこかの大学をご紹介すると、翌日には関係者の方からコメントを頂いているというエライ事態がしばしば起き、書いている本人がビックリするのですが、普段からこうして読んでくださっているというわけですね。
重ね重ね、ごひいきにしてくださっていて、ありがとうございます!
なお、「.edu」とか、「go.jp」なんてのもちらほら見かけます。こういうのも、とってもうれしいです!
外国では、アメリカ、フランス、イギリス、オランダあたりからのアクセスが、比較的多いですね。
■ランキング順位
「人気ブログランキング:教育・学校 Ranking」最高4位
「日本ブログ村:教育ブログ」最高3位
です。
記事を読んだ皆様が投票(毎回の記事の最後についているアレ)してくださった結果です。
最近は順位の変動をそんなに気にしなくなりましたが、上位に存在し続けていると、他の読者の方が本ブログを見つけていただける可能性は高まるわけですから、やっぱり順位は高い方がうれしいですよね。ありがとうございます。
■これまでに書いた文字数
文字数がとにかく多いこのブログ。一体これまでどれくらい書いたのか。
本ブログの記事をすべてMicrosoft Wordに貼り付け、文字カウント機能を使って調べました。リンクURLなどを除くため、「全角文字+半角カタカナ」の数を調べたところ…
<1,073,633字>
でした。
107万字。自分の予想よりもずっと大きい数字なんですが、このブログ、確かに毎回、3,000~4,000文字くらい書いているんですよね。計算していくと、確かに1年も続けていれば、このくらいにはなるのでした。
言うまでもなく、文章というのはなるべく短い文字数で言いたいことをまとめる方がいいわけで、100万字以上も無意味に使っているマイスターは手抜きもいいところです。長いと、読む方も大変ですし。ただ、今書いている内容を短くしようとすると、今よりもう一手間余計にかかってしまい、逆に大変になるんですよね。このあたりをどうするかは、マイスターの今後の課題です。
とは言え……なんか「1年で100万字書いたんだ」と思うと、これはこれで、書く方も読む方も、苦行をひとつ乗り越えたような気分になりますよね…(^_^;)
何しろ、400字づめ原稿用紙で2,500枚分です。文庫本が、だいたい1ページにつき700文字くらいですから、文庫本にぎっしり1,400ページくらいの文章量になるわけです。
こりゃあ、読み返したら大変です。
でも、毎晩この100万字に、日本の教育に対する自分なりの想いを込めていたつもりです。
今では、この100万字のかなりの部分が、Googleの検索対象になっていますので、今後ずっと、どこかの誰かが悩んだり迷ったりして検索をかけたときに、本ブログがどこかのページでヒットする可能性はあるわけです。
その可能性が高くなったのであれば、100万字にも多少の意味はあったかな…なんて考えることにしています(^_^;)。
ただ、これだけの文字数にもかかわらず、自分では、いつ頃、どんなことを書いたかほとんど記憶できているんです(たまに、一度書いた内容をまた書いたりしてますが…)。
書籍を100万字読んで、どこに何が書かれていたかを1年間ずっと覚えている自信はありませんが、自分で書いた文章ならそれができるのです。日々のニュースにコメントを付けるだけでも、ブログを書くということは、かなり勉強になる行為なんだなぁ……と思います。
日々書いているうちに、自分の考えが整理できてくることも多いです。
そんなわけで、ぜひ、みなさまにもブログを持つことをオススメします!
よろしければ、リンクを張り合いましょう。
以上、本日は自分のブログについて書かせて頂きました。
何度も繰り返しになりますが、毎日こうして更新を行えているのは、ひとえに皆様のおかげです。アクセスしてくださる方がいなかったり、コメントをくださる方がいなかったりしたら、こんなに続けられなかったでしょう。
ブログを書いて皆様を励ますつもりが、逆に励まされていることの方が多いという状況です。あらためまして、深く御礼申し上げます。
このブログは、今後もまだ続ける予定です。
文字数を減らすとか、記事の体裁を変えてみるとか、そういう工夫もしていくと思いますし、先日の「大学職員実務英語単語集の作成プロジェクト」みたいな企画の場にもなれればと思います。
(あれはかならず何らかのカタチにします! プロジェクトについてメールを送ってくださったみなさま、少しずつ進めていきますので、待っていてくださいね!)
今では、毎晩パソコンに向かって作業をすることがすっかり日課になってしまいました。
少し前にテレビで見た一流パティシエの方が、
“当たり前のことを積み重ねていくと、特別になる”
といったようなことをおっしゃっていて、マイスターはいたく感銘を受けたのですが、このブログもやがて、そんな風にどこかの誰かにとって、特別な存在になれることを願っております。
以上、マイスターでした。
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余談ですが、本ブログではたまに書籍を紹介していますよね。あれで獲得した紹介料は、1年間で\10,674です。
「ブログでラクして大もうけ!」みたいな本がよく売られていますが、少なくともこのブログは、そういうことにはなってません。100万字書いて10,000円ですからね。これが仮に仕事だったなら、驚異的なコストパフォーマンスの悪さです(^_^;)。
もともとブログに収益は期待していないので、広告の類を徹底的に排除したらこういう結果になったのですが、『ウェブ進化論』を読んで以来、もうちょっとweb経済圏の構築に貢献しようかなと思ったりもします。
流石です。。。。感服いたします。。
私も大学のPCからよくアクセスしますよ!
大学教育の研究のために、アメリカに留学している者です。
大学に関連するニュースが毎日配信されているので、アクセスするのが日課となっています。とても勉強になります。ありがとうございます。
これからも頑張ってください。
いつも拝読させていただいております。非常に勉強になります。これだけ内容の濃い記事を、個人が365日欠かさず書き続けるというのは物凄いことだと思います。
下手な勉強会に参加するよりこちらのブログを読んだほうがずっとためになるでしょう。
これからも頑張ってください。