のど元過ぎれば…というやつでしょうかね。
人間やはり、本当に必要な事態に追いつめられない限り、やる気を維持できないということなのかもしれません。
(あっ、マイスターだけですか? すみません!)
・大学職員として、実務英語を学んでみたい
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50177789.html
とりあえず一人で海外を旅行して、生きて帰ってくるくらいの英語ならなんとか…という、わりとよくいる日本人なマイスター。
「大学の業務のため」に英語を学びたい、英語を使えるようになりたいなと、日々思っています。
ちょっと背伸びして「The Chronicle of Higher Education」をオンライン購読してまして、これは高等教育に関するニュースばっかりを英語で読めるので、なかなか役に立っているように思います。
しかしながら、もともと学習用に作られているメディアではありませんから、「実務英語」を集中的に学んでいきたい!…というニーズを満たすには、これだけではもの足りません。
マイスターはぜひ、「高等教育の世界で働く人のための、業界英単語集」を、誰かに作って欲しいのです!
「履修登録」「単位互換」などの大学用語を、できれば部門ごとにまとめたものです。
「受験生対応編」
「入学~履修登録編」
「学生支援編」
:
:
などなど、です。
こうした言葉を大学職員が知っておくことは、様々なメリットを大学にもたらすんじゃないかなと、マイスターなどは思うのです。
いくつか、希望的観測も交えて、思いつく利点を挙げてみました。
○業務の専門用語(英語)を学ぶプロセスにおいて、英語それ自体の学習になるだけでなく、アメリカや諸外国の大学のシステムについても学ぶことになる。職員それぞれが、自分の業務に関して、日米の違いを意識するようになる。
高等教育のユニバーサル化など、アメリカが通ってきたのと似たような道を、日本は辿っているようです。そんなこともあって、日本の大学は、アメリカの大学を色々な意味で参考にしています。
しかし、そうしてアメリカを真似して日本の大学が行う「大学改革」の中には、一見、アメリカと同じようなことをやっているように見えて、実は実務レベルで全然別のものになってしまっているものも多いように思われます。仏作って魂入れず、です。
そうした点については、実務に携わる担当者達が自ら研究し、システムを提案していかなければいけません。他に誰もそうしたことができる人材がいません。というより、実務レベルでそうした研究をしていくべきなんだろうと思います。
もちろん実際には日々の業務に追われ、そんな余裕はないかも知れません。しかしこうした取り組みができる大学が、後々に他を引き離し、大学としての総合的な教育力を身につけていくだろうということは、想像に難くありませんよね。
あと、アメリカの大学業務を調べていると、「アドミニストレーター」「キャリアサポート担当」「学生支援担当」「カウンセラー」「奨学金担当」などといった専門の職名を意識しますよね。中心的な業務に携わる大学のスタッフは、専門職が前提になっているわけです。
そういうアメリカの大学業務について調べていると、自分がこうしたプロではなく、ただの「クラーク(事務員)」であるということを感じさせられることになると思います。これを意識しているかどうかって、結構、大きなことだと思います。
○海外からの問い合わせに対し、国際交流担当などを介さず、直接、当該部署で対応することができる。大学全体の業務が国際化、高度化し、職員のプロ意識が高まる。
海外からの問い合わせに対する窓口を、「国際交流担当」などの部署に一本化している大学もあると思います。それはそれで一つの方法でしょう。
ただ、「本学も世界を意識し、幅広い視野を持ってグローバル化に取り組み…」なんて理念を打ち出している大学は多いのですが、それなら、事務職員全体を国際対応できるようにするべきなんじゃないでしょうか。一部の国際交流担当だけが海外を意識し、その他のほとんどの部署では従来と意識が変わらない…という状態で、果たしてその大学が本当に海外に目を向けたと言えるのか?というのが、マイスターの個人的な考えなのです。
せめて、各部署に一人ずつ、英語で対応できるスタッフがいるようにしたいもの。それだけで、意識が結構違ってくると思うのです。
他にもあるのですが、続きは明日にしますね。
(試しに、小分けに公開してみてます)
以上、マイスターでした。
やっとうちのマンションの大家も光ファイバーを引いてくれました。数週間前に開通したばかりであちこちネットサーフィンしていてこのサイトを見つけました。近いうちにブログを立ち上げる予定ですが、検討中なので「今は」「名無し」ということで…(アクセス解析とかすれば管理者のマイスターさんにはわかるんでしょうけど…)
大学職員のキャリアパスの問題とも絡みますが、そもそもまともな人事評価もせず、毎年1回の身上調書に今後の希望を書かせるのも形だけ。どういった基準で昇任させているのか、あるいは人事異動先を決めているのかさっぱりわからない。
語学研修は型どおりで研修最終日や日程終了後にテストすらしない。各自の能力がどれだけ向上したかのも確認せずにともかく日程が終了させればみんな一律に人事記録に「修了」と記載。
「修」という漢字の意味が解っているのやら。
そもそも研修自体(英語だけでなく一般パソコンとか会計事務、学務事務など各種研修も)は身上調書の各自の希望先など一切考慮せずに、各学部から1名(大きな学部は2、3名の時も)、ともかく頭数出せってことで「適当に」課長級、課長補佐級、筆頭係長が決めてるだけ...やる気のある職員が2回、3回続けて研修参加を希望しても「お前は前回受けたからダメ」で却下。研修受講は単なる順送り。
「研修を充実させて職員の専門能力を高める」ことがうちの大学の目標に謳われていたはずでは?と思うことが度々です。
語学研修を修了しても、英検、TOEICなどの資格(英語以外の資格も含めて)を受けても昇進にも基本給にも能力給(あるいは能力手当)にも一切反映されない。
研修に限りませんが、やる気のある人のモチベーションを下げる仕組みが満載です。
まさに行き当たりばったり人事の極みです。まともな民間企業ならとっくに倒産でしょう。
東洋経済刊、山中敏之著「公務員人事の研究」で記載されているように(読む前から素案は頭に中で考えてましたが)、事務職員を一般職、管理職、専門職に3分割させるしか、もはや道はないと思っております。
この3分割案は、職場で回覧されるIDE刊「現代の高等教育」をはじめとする冊子類に前から掲載されているのに、そもそもそんな薄い冊子の類をまともに読んでもいない職員が大多数。
現状把握しないんで危機感は完全に欠如。
コメント欄であまり長くなるとまずいので、詳細はいずれ自分のブログで展開しますが、最後に一言。
今の大学職員は、この激動の時代に、下手にプロになると、つまりプロ意識を持つと仕事がキツクナルから、そこそこやってそこそこ給料をもらえれば良いと思っている…ん~喩えてみれば「茹で蛙」の集団ですよ。