・『R 17』 と 『R22』 って、もう読みました?
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50163165.html
↑先日、リクルートの『R17』と『R22』に関する記事をご紹介しました。
書いたとおり、このときは『R17』しか入手できず、『R22』の内容が確認できていなかったのです。新宿や新橋など、置いてありそうな街を歩き回って探したにもかかわらず、1部も残っていなかったのです。残念でした。
そんな必死に探しても手に入らなかった『R22』ですが、
先日なんと、路上での手渡しで、
リクルートのスタッフさん達から直接いただくことができました。
どこの路上で手に入ったかって?
それは、
「大学の卒業式会場前の路上」
ですよ。
■本誌別冊『R22』&『R17』、同時配布中! (2006. 3. 6)
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB000010/tpl/20060302_02/bkn/topics
上記に、『R17』と『R22』の配布場所(ラックの場所)は記されているのですが、実際には品切れになっていることも多いと思います。
マイスター、この配布場所リストを持って、都内のラックをしらみつぶしに歩いてまわったせいか、すっかりリストにない「卒業式会場」という発想が抜け落ちていました。
大学が卒業式をやっている会場の前で、リクルートのスタッフさんたちが『R22』ロゴ入りのビニール袋を配っているのを見た時、「しまった!このチャネルのことを忘れていた!」と思いました。プロデューサーとして大いに反省です!
大学を卒業する新社会人向けに読んで欲しいフリーマガジンなら、卒業式で配るのがもっとも効果的であるのは明らかですよね。
というわけで、そんなリクルートの思惑の結晶が、↓これ。
ロゴ入り袋には『R22』冊子だけでなく、
りそな、ANAの広告、そして「Lipton」のインスタント紅茶パックが1セット、入っておりました。
なぜ紅茶?とお思いでしょう。
実はこの3つは、この『R22』冊子内で、特集的に重点紹介されている製品なのです。
記事内で広告をうまく読ませつつ、実際に飲んでもらってPR。
メディアを複合的に利用した、とても効果的な事例だと思います。
ちなみに、袋の裏面にも↓こんな絵が。徹底していますね。
というわけで、『R17』や『R22』を確実に手に入れたかったら、今のシーズンなら
『R17』=有名高校、大規模高校の卒業式会場前
『R22』=大学の卒業式会場前
に行くのが吉とみた…!
さて、内容についてです。
以前の記事で、『R17』については
○「17歳はこういうのに興味があるよね!だから、こういうサービスや製品なんてどう?」という方針が、伝わってこない。
○バブルの頃と違って現在の高校生にはそれほど購買力がなく、既に消費文化の中心ではない。購買力のない若者を対象に、広告フリーマガジンを配布するというビジネスモデルを成立させるのは困難。
…と申し上げました。
それと比べると『R22』は、『R25』よりも広告イメージが強いように感じるくらいです。若い20代ビジネスマンが興味を持つような製品の広告が、ふんだんに盛り込まれています。
ただ、広告を掲載している製品の性質が、『R25』とちょっと違っていて、面白いです。
『R25』は週刊誌で、45ページで構成されています。(『R17』もこれと同じか、もっと薄い冊子でした)
週刊ですので、『R25』では、コンビニの製品や流行アイテムなどの広告がわりと多いのです。若い社会人男性は、こういうのが好きだろ? という記事が多いです。
一方『R22』の方は、1年間を通じて1開始か配布しないという前提で作られているのです。本当に、「これから社会人になる人向け特別号」なのですね。ページ数も多く、85ページ構成です。
ですので、銀行の口座開設や、航空会社のマイレージカード、クレジットカードなど、年間を通じて価値を持つ製品の広告がほとんどです。
社会人ってのは、こういうものを持っているのが普通なんだぜ、今の内にどう? という記事です。
この違い、比較すると結構面白いです。
同じ「若手社会人男性向け」でも、業種によってアプローチの仕方が違うんだな、ということがわかります。
みなさんも、よろしければ一度、入手して読んでみてください。
参考になります。
また私達にとっては、教育し、社会に送り出す存在である学生のみなさまが、企業にとっては「これから顧客となる、格好のターゲット層」でもあるんだなぁということが、とてもよくわかります。
大学関係者は、企業と言ったら普段、就職か、産学連携のイメージを持っておられると思います。
ですので、こうした「顧客としての学生に興味津々な存在」という面を、つい忘れがち。でも本当は、これこそが企業の本質なんですよね。
以上、そんなことを再認識した、今日は短めのマイスターでした。