ほんと、遅れていてすみません。m(__)m
最近、日々の記事を書いた時点でへろへろなのですが、なんとかしたいと思っております。
あと、関係ありませんが、もう一ヶ月くらい続いている原因不明の咳も止めたいです。(内科と耳鼻咽喉科でダメでした。一体何が原因なの~?)
そんなダメダメな日常ですが、記事自体は、気合いと根性、愛と勇気でなんとか更新してます。みんな、オラに元気をくれ…!
さて、今日は日曜日ですので、ニュースクリップをお届けします!
国立大学としては最大級の、基金200億円を目指します。
■「名大『基金』目標200億円 国立大で最大級」(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060222/mng_____sya_____001.shtml
ここ1年ほど、好調な企業経済、愛・地球博、セントレア空港など、色々な要因で中部地方がずっと注目を浴びていますよね。
教育でも企業による日本初のエリート養成校、「海陽学園」の試みが知られておりますが、大学も元気です。
中部地方の学術研究および人材養成の中心である名古屋大学から、景気のいい話が。
-大学間競争を勝ち抜くために安定した財政基盤をつくろうと、名古屋大が三月、「名古屋大学基金」を創設する。目標は全国の国立大では最大級の二百億円。萌芽(ほうが)的な研究の支援、優秀な学生への奨学金、外国の大学との研究交流支援、産学連携研究への助成などに充てる。-(上記記事より)
大学の基金については、私学の方が取り組みが早く、慶応義塾大学の基金が300億円程度の規模です。
国立大学がどのくらいの額を扱うようになるのかはわかりませんが、
-募集を推進する「支援会」の会長には、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長が就任する。
支援会には豊田氏のほか、岡田邦彦・松坂屋社長、柴田昌治・日本経団連副会長、丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長ら名大OBの財界の大物が委員として名を連ねる。-
…というあたりに、名古屋大学の本気度を感じますね。こりゃあ楽しみです。
ところで日米の大学を比較する時に、独自の基金を持っているか否かという違いは、必ずと言っていいほど言及されます。
米国の大学でも飛び抜けて巨額の基金を持つハーバード大学の場合、その運用額は2005年6月の時点でなんと259億ドル。およそ2兆9785億円です。慶應義塾大学の100倍ですね。
極めて優秀な運用担当者がいたこともあり(これについては色々あるのでまた改めて書きたいです)、絶好調だった2005年度の運用利回りは19.2%。単純計算してみると…な、なんと基金の運用収益だけで、ざっと5,700億円も儲かってますがな!
2位のイェール大学と比べても、ハーバードの基金が扱う額は倍以上であるとのことですから、日本の大学との比較対象とするにはあんまりなのですが…
いやしかし、世界を舞台にした場合、こんな組織と学術研究や人材育成の面で競うわけなのですね。
思わず、ため息ついちゃいますね。ふうぅ。
大学の知材活用、国もサポートです。
■「知財戦略本部、大学の知財研究を強化―TLO改革を提言」(日刊工業新聞 sangakukan.jp掲載)
http://brain.newswatch.co.jp/emkt/jst/16044/nknkogyo2006021800021.html
政府の知的財産戦略本部が、大学での知的財産を活用した研究活動を強化していくための施策群をまとめた、との報道です。
「研究対象の絞り込みを行い、研究投資に対し研究成果を最大化する」
「大学知財本部とTLOを一本化し、総合的で効果的な体制整備を図る」
などの取り組みを大学に求めていくとのこと。
この他にも、国の予算で行った発明のライセンスに関するガイドラインの策定など、特許に関わるいくつかの施策を打ち出しています。
数年前から特に、知材の分野はアツいですよね。知材の専門家を養成する大学院もいくつかできています。
ところで知材活用って、「大学スタッフから民間企業にヘッドハンティングされることがありうる分野」のひとつなんじゃないかとマイスターは思うのですが、どうなんでしょうかね。
わかりやすい目標です。
■「目標は『朝食抜く小学生をゼロに』 食育推進基本計画案」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/life/update/0220/007.html?ref=rss
-内閣府によると、朝食をとらない割合は、小学5年生で4%(00年度)、20代男性は30%(03年度)、30代男性で23%(同)。こうした傾向が食生活をめぐる大きな問題の一つであるとして、朝食を抜く小学生をゼロに、20代、30代の男性はいずれも15%以下になるよう目標を設定した。-(上記記事より)
マイスター個人は、
「朝食を毎朝食べたいと思いつつ、時間的がギリギリで食べられない日もしばしば」
という状況。
上記の調査の数字は、調査日において、「菓子・果物などのみ」「錠剤などのみ」「何も食べない」に該当した者だそうです。果物だけだと、やっぱりダメなのね。そうですよね。
上記の目標値を達成するための施策については、以下の「案」に記載されています。
・食育推進基本計画(案)
http://www8.cao.go.jp/syokuiku/basic_plan060221.pdf
自分の場合、単に「早く起きろ」というだけの話なのかもしれませんけど。
論議を起こしそうな制度かも知れません。
■中絶希望者に里親案内の新制度 福島県が今春から
http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY200602230419.html?ref=rss
「妊娠中絶を考えている人に『産む』という選択肢も提示した上で、できるだけ産んでもらい、社会で子どもを育てようというのが狙いだ。倫理的な問題を指摘する声があるかもしれないが、出生率の低下や中絶の問題は深刻だ」
というのが、川手晃福島県副知事のご意見。確かに制度の意義はわかるんですが…。
報道では「出生率を高めるための施策」という部分が、制度の主目的として特にクローズアップされています。この点への批判も含めて様々な論議を起こしそうだな、と感じました。
「産まないという選択をする権利」をどう考えるかでも、意見が分かれそうですね。
そもそも、出産前に里親を手配することが出生率低下、中絶率上昇を食い止める対策として効果を発揮するのかどうか。そのあたり、マイスターにはよくわかりません。
個人的には、あんまり解決になってない気がしなくもないのですが…。
これは福島県の施策だけど、そういえば、地方と都市圏で中絶に対する意識に差異はあるのでしょうかね…?
あるような、ないような。うーん、どうなんでしょうか。
・「人工妊娠中絶件数及び実施率の年次推移」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/03/kekka4.html
ついに辞任に追い込まれてしまいました。
■「ハーバード大、サマーズ学長が辞任 差別発言に反発強く」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/international/update/0222/002.html?ref=rss
発言当時、メディアでもとりあげられていたので、発言についてはご存じの方も多いことでしょう。
ハーバード大学の学長であるサマーズ氏が、「女性は生まれつき科学や数学に向かない」という、女性差別と受け取れる発言を行って、学内外の批判を集めていたのです。
立場を考えれば、あまりにも軽率すぎる発言ですね。
世界的な学術研究・教育機関のトップとしては、不適切この上ないです。
「教授陣との対立もしばしば表面化していた」と記事にはありますが、この「差別」発言が大きな理由になったのは間違いないでしょう。
学外とのつながりも強固なハーバード大学であるだけに、致命傷だったと思います。
日本の大学に、まさかこんな発言をするトップはいないと思いたい。
かの国の、いじめ事情です。
■「米国の学校でいじめ深刻化 被害者家族の損害賠償請求増える」(ベリタ通信 livedoorニュース掲載)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1720898/detail
記事にもありますが、マイスターはアメリカの学校でのいじめ・暴力というと、真っ先に1999年の、コロンバイン高校での銃乱射事件が浮かんでしまいます。
むろんこれはアメリカの学校問題を表す、ほんの一面に過ぎないのですけれど、何しろ『ボウリング・フォー・コロンバイン』のイメージがあまりにも強すぎて。こりゃいかん。
マイノリティを巡る事情が絡む問題、貧困地域の学校が抱える問題、ドラッグの問題など、日本とは異なる特殊な社会的要因も抱えているわけですが、
-いじめ問題のある専門家は、親による子どもへの過保護が、いじめを生み出す原因の一つだと指摘している。親が子どもをちやほやするだけでなく、何が許されない行動かを教えることも必要だと述べている。-(上記記事より)
…と、日米で似ている部分もあるみたいです。
韓国、英才教育学校の成果です。
■15歳の天才少年、米名門大7校に合格(韓国)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1731551/detail?rd
韓国政府は2000年に、「英才教育振興法」という法律を制定しました。
小学生から高校生までを対象にした国家レベルの英才教育を目的とするこの法律に基づき、全国で唯一、「科学英才学校」に指定されたのが、今回の記事の「天才」を育てた、韓国科学英才学校なのだそうです。
同校については、以下の記事もあわせてご覧ください。
・「エリート教育-韓国の挑戦(1)」(世界日報)
http://www.worldtimes.co.jp/special2/korea04/040715.html
・「科学英才高校を増やし、本物の英才教育を」(朝鮮日報)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/23/20051223000001.html
この学校をどのように思うかは、人それぞれだと思います。
眉をひそめる方もいれば、「日本にもこういう学校をつくれ!」と考える方もおられることでしょう。
マイスターは、能力のある若者が自分の能力に合わせて学べる学校を選べるようになった、というのは良いことだと思うのですが、どうも、生徒の学習実績を国家目標と連動させているあたりには、賛成できないものを感じます。
生徒の個性や可能性を伸ばし、生徒自身の望みや想いをサポートしてくれる教育ならいいのですが、これらの記事を読む限りではなんだか、国家的な思惑が、それに優先されていやしないかと…。
同じ「天才」を育てる環境でも、以前本ブログでご紹介した矢野祥君とは、かなり違う気がします。
・僕、9歳の大学生
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50056326.html
学んでいる子供達を取り巻く人々の考え方も、なんだかまるで違うなぁと感じます。
以上、今週のニュースクリップでした。
もう、気づけば3月は目の前ですよ。
3月の大学は、「師走」よりも忙しいような気がするんですが、どうなのでしょう?
(企業以上に、単年度ごとの論理で組織が動いてますしね…)
というわけで、今週もありがとうございました。
来週も、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。