こんばんは。
<追い込み漁で獲る → 元気で身の引き締まった鰹になる → しかも釣り針とか引き網とかで傷が付かないので、商品価値が高い>
…みたいな謎の理屈付けまで、勝手に想像してました。
今思えば、かなりつっこみどころ満載、スキだらけの理屈でしたね…。
(※正しい「追いがつお」の意味を知らない人は、周りの人に聞いてみるか、ネットで調べてみよう!)
世の中には、知らないことが一杯です。
というわけで今週も、色々なニュースを見てみましょう。
マイスターも、お手伝いします。
国産ロケット、いい感じです。
■「『だいち』を軌道に投入 H2Aロケット打ち上げ成功」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY200601240142.html
■「H2A打ち上げ成功、観測衛星『だいち』が軌道に」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060124i102.htm
・「だいち」(ALOS)とは?(1) ミッション概要
・「だいち」(ALOS)とは?(2) ココがすごい!
・「だいち」(ALOS)とは?(3) 軌道
マイスターは、航空宇宙技術に関して専門的なことはほとんど知りませんが、人類が宇宙に行ってかなり経った今でも、この分野は、私達にとって特別な輝きを持っていると思います。
こうして成功を積み上げていくことで、いずれ宇宙は特別な存在ではなくなっていくのかもしれませんね。
失敗ばっかりしている印象があるH2Aロケットですが、他国のこれまでのロケットに比べても、かなり高レベルの技術を志向していると聞いたことがあります。
(誰か詳しい人、教えてください)
宇宙進出は、あらゆる意味で、その国の今後の明暗を分ける領域です。
戦略的に、開発を進めていって欲しいですね。
クリエイターと、コンテンツプロデューサーの育成に、大学が果たす役割について。
■「デジタルコンテンツの振興戦略(案)【PDF】」(首相官邸)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/contents/dezitaru3/3siryou2.pdf
政府「コンテンツ専門調査会・デジタルコンテンツ・ワーキンググループ」がまとめた、デジタルコンテンツの振興戦略(案)」です。
大学の役割についても、いくつか言及されています。
-「技術や法律に関する知識や国際的な感覚など、より総合的な能力を持った優秀なコンテンツ人材を養成するために、関係する幅広い学部、学科、研究機関等、学内機関の連携を促進する。」
「現在、コンテンツ分野の人材を養成する大学等の数は充実してきている。しかしながら、系統だった人材育成を行うことができる教員の数が十分ではないなどの問題が指摘されており、コンテンツ分野における教員が育つ環境づくりやカリキュラムモデルづくりを進め、大学等におけるコンテンツに関する教育の充実を図る。」
「また、映像産業振興機構が中心となり、インターンシップの促進や大学等で教える産業界の人材を登録・紹介する仕組みを作るとともに、施設・設備の教育活動での利用や教材づくりにおいて、産業界が協力できるようにする。」-(上記レポートより)
…などなど。
プロデューサーに必要なのはバランス感覚と、周囲を動かす説得力。
クリエイターに必要なのは、感覚に対する過度のこだわりと、自分に対する自信。
わりと間逆の要素を持った人材だったりします。実はプロデューサーとクリエイターは、緊張感を持って、時には衝突するくらいがいいんじゃないかと思います。
つい、「コンテンツ人材の育成」と一言で言ってしまいますが、プロデューサーとクリエイターは、同じ方法で育てられません。
それぞれを、同じ教育機関で育成する必要もないと思います。
そのあたりも、ぜひ、具体的に議論してみてほしいですね。
いずれにしても、こうして、政府がこの分野のことを真剣に考えているのは、日本にとって望ましいことだと思います。
案の定、オークションで出回ってます。
■Yahoo!APAN オークション 検索結果
http://search4.auctions.yahoo.co.jp/jp/search/auc?p=
%A5%D7%A5%EC%A1%BC%A5%E4%A1%BC&auccat=2084039584&alocale=0jp&acc=jp
ヤフーオークションで大量に出品されている、センター試験用ICプレーヤー。
マイスターが見た時は、プレーヤーに問題冊子実物や、参考書、お守りもつけて、
12,000円という値を出しているものもありました。
(好ましい行為かどうかはともかく、売り方としては、うまいです)
マイスターが試験補助をやっていたリスニング会場では、試験終了後、
「(他の学生が使った)余ったプレーヤーを持ち帰ってもいいですか?」
という問い合わせが寄せられました。
持ち帰るのは自分の使ったものだけにしてください、と答えましたが、あの学生も売ることを考えていたのかな…?
専門学校がつくる専門職大学院、増えてます。
■大学院3校の設置を認可 文科省の審議会
http://www.asahi.com/life/update/0126/003.html?ref=rss
■「大原大学院大学設置認可のお知らせ」(大原大学院大学開校準備室:学校法人 大原学園)
http://www.o-hara.ac.jp/grad/
資格の大原、「会計監査専攻」の大学院を開設です。
専門学校が運営する専門職大学院、着々と増えてますね。
従来からある大学の「会計学科」は、商学部や経営学部内に開設されていることが多く、パンフレットなどを見るとたいていの場合、「資格に強いことがウリ」と書かれています。
資格に強いことを謳ってきた、大学の会計学科(およびその大学院)と、
資格取得をスタート地点にして、学問の分野に進出してきた専門学校の大学院。
今後は、棲み分けができるのでしょうか。
真っ向から、競合することになるのでしょうか。
あらゆる意見や情報にアクセスできることは、教育の生命線です。
■「グーグル社、中国政府の検閲に同意」(HOTWIRED JAPAN:WIRED NEWS)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20060126207.html
■「中国、歴史教科書批判に処分 政府系紙の特設ページ停刊」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/international/update/0125/014.html
かなり前から、「サイバー万里の長城」政策などを始め、中国国民の情報環境にある種のフィルターがかかっていることは知られていました。
しかしそれでも、Googleの対応は個人的にはショック。
検索されて出てきた結果が、世の中の情報のすべてであるかのように思う人は、どの国にも少なからずいるでしょう。
世界一の検索技術を持った企業が、こうした対応をとる影響は、大きいと思われます。
一方、Asahi.comの記事には逆の意味でびっくり。
-中国政府は最近、メディアへの規制を強めており、共産党は今月中旬、報道関係者が「党と人民の代弁者」に徹するよう求めた意見書を発表している。-(Asahi.com記事より)
このように言論の自由が制限されたこの国で、それも政府系メディアの中で、こうしたことを書く人達がいるとは思いませんでした。
全国の小学校で、英語を教えることが可能になります。
■公立小で英語授業、自治体判断で正式科目に…08年度から
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060126ur22.htm
-政府は03年から、地域を限って規制緩和する特区で「研究開発学校設置事業」を始め、金沢市など67の自治体に、小学校で英語を正式な科目として教えることを認めている。認定された自治体では、「小学校段階から英語の能力・関心が向上した」「教員の教える意欲も高まった」などの声が出ているため、全国展開を認めることにした。-(上記記事より)
マイスターは現時点での、特区での英語教育について詳細を知らないのですが、誰が、いつ、どのくらいのレベルの英語を、どのように教育しているのですかね?
英語専門の担当者がいるの?
他の学科の授業時間を削るの?
文法知識とかは教えるの? 英会話だけ?
グローバル化する世界のことを考えれば、英会話に慣れておく程度の経験を小学生の時にやっておくのは望ましいことだと思いますが、はたして実践できる学校がどのくらいあるか。
(英会話に触れられる学校に子供を行かせたいと思う親も少なくないでしょう。自治体判断ということですから、実践体制を整えた自治体の学校がこうした親の人気を呼び、実践できない自治体の学校から児童が減るというだけの話かも)
アスベストの影響がこんなところにも。
■「『ビフォーアフター』アスベストで終止符」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200601280007.html
昨年施行されたアスベスト関連法のため、家の解体の際、アスベストの調査・分析に時間がかかるようになり、その結果、「週1回のレギュラー番組として続けるには、制作が長期になりすぎ、人的にも限界になってきた」、とのこと。
建築志望者を確実に増やしていたと思われるだけに、残念。
ところでこの話って、実は、この番組に限った問題ではない気がします。
建物の解体に時間(おそらくコストも)がかかるようになれば、コストを抑えるため、全国で建物の違法な取り壊し&不法投棄が増える結果につながる気が。
もちろん、アスベスト関連法は大切ですが、そのあたりの対策は大丈夫なのかな…?
アメリカで、所得の格差、拡大中です。
■「所得格差、米国で拡大 NY州は8倍超す」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/international/update/0128/007.html
日本の「下流社会」どころではありませんね。
-格差拡大の背景として、低賃金の仕事が移民の増加と同時に拡大し、低所得層の賃金の伸びが抑え込まれたことなどを挙げている。-(上記記事より)
なるほど確かに。
日本がもし仮に外国人労働者を大勢受け入れたら、打撃を受けるのはフリーターのみなさんでしょうか。
今のところ我が国では、このように劇的な動きは当分起こりそうにありませんが、起こった時に備えて今のうちに自己投資しておくのも必要かも。
以上、今週のニュースクリップでした。
マイスター、ちょっと前まで、
<「丸大豆醤油」は、丸い大豆を厳選して作った醤油>
という勘違いもしてました。
※正しい「丸大豆醤油」の意味を知らない人は、周りの人に聞いてみるか、ネットで調べてみよう!
やっぱり、情報を集めるって大切ですね。
このブログでは、普段、教育関係者の方があまり目にしないようなニュースもご紹介したいと思っています。
そんなわけで来週以降も、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。
マイスターさん、こんにちは。
ときどきココに勉強にきています。
「ビフォアアフター」、終わってしまうのですね。残念。
最後の回の匠は、安藤忠雄とかが登場すれば面白くなりそうですね。
あ、でも安藤忠雄は二級建築士って聞いたことがあるので、どうなのかな。
「俺の職場は大学キャンパス」、すごく勉強になります。
これからも頑張ってください。
マイスターさん
スミマセン、コメント、重複してしまいました。
私の知る限りの情報です。(東京都の一般限定。)
>英語専門の担当者がいるの?
いません。NOVAなどの英会話教室からALTという形で授業時間の何割かをまかせます。業者によりけりなのですが、予算的に厳しいですから、いきおい粗悪業者ということもあります。
言葉の問題で、外人講師との打ち合わせが不可能や、英会話教室のプログラムそのままなど。
>他の学科の授業時間を削るの?
総合的な学習の時間を「国際理解教育」や「言語事項の拡大解釈」、はたまた品川区のように「教科英語」として振り替えて「英語なれ」や「英会話初歩」などを行っています。
>文法知識とかは教えるの? 英会話だけ?
中学のカリキュラムとのからみがあるので現状は音声コミュニケーションと簡単な単語のスペルのみが原則。文法の詳しいのはなし。
>グローバル化する世界のことを考えれば、英会話に慣れておく程度の経験を小学生の時にやっておくのは望ましいことだと思いますが、はたして実践できる学校がどのくらいあるか。
今までやってないのだから、基本的には0からです。できません。
研修なし、ガイドラインなし、資金なし、人材なしです。いつもの通りの丸投げ施策です。
>(英会話に触れられる学校に子供を行かせたいと思う親も少なくないでしょう。自治体判断ということですから、実践体制を整えた自治体の学校がこうした親の人気を呼び、実践できない自治体の学校から児童が減るというだけの話かも)
実際上は民間の「英会話教室」の出張レベルが多く、公的資金を用いて、「英会話教室」へ通えない人への補助をしているようなもの。
今回のニュースは、自治体レベルでやりやすくなったとは言えるけれど、内容が伴っていない、補助も援助もないことには変わりないのです。(それでもやりますか?)