リスニング力、自信ありません。
英文法、自信ありません。
英作文、自信ありません。
つまるところ、英語力全般に自信がないわけで、こんな自分がセンター試験なんぞを受けたらどうなるのか、見物です。
日本人の国際コミュニケーション力を強化するという名目で、「ボディランゲージ」という試験が導入されたら、そのときはかなりイイ感じの点が取れそうな気がしますが、あり得ないよなぁ…。
しかし、翌日の新聞に掲載される試験問題を解かなくなって、いったいどのくらいになるだろう…。
せっかくだから、今年は解いてみようかなと思ったり。
そんなセンター試験も、今週末です。
【教育関連ニュース】——————————————–
■「センター試験に英語リスニング 騒音対策本格化」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20051228ur21.htm
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今回から、センター試験にリスニングが導入されることは、
大学関係者の方を始め、教育関係に関わる方々はよくよくご承知だと思います。
ご承知どころか、
試験補助の説明会に出ちゃったり、
問題封入作業に従事しちゃったり、
当日は朝7時くらいから職場に詰めちゃったりするみなさまでしょうから、
すでに、リスニング試験用ICレコーダーの現物も、見たことがあるかも知れません。
ICレコーダーを紹介する動画が、センターのサイトで紹介されています。
■「大学入試センター-英語リスニングテストで使用するICプレーヤーのニュース映像-」(大学入試センター)
http://www.dnc.ac.jp/center_exam/18exam/movie.html
この現物を見て、
「おぉ、これが噂のICプレーヤーか。
なんだか安っぽいなぁ、ちゃんと聞けるのかな?
でも、55万人のセンター試験受験生の大半が英語を受験するんだろうから、しょうがないかぁ。
へぇ、これって、メモリースティックで再生するんだなぁ。
…ちょっと待て。ソニーはこれでいくら売り上げを稼いだの…?」
などと、ついつい、試験のことよりソニーの業績への影響に思いを巡らせてしまった方、いますよね?
(あれ、自分だけ? 予想単価×50万個、みたいな計算しちゃいませんでした?)
余計な話はこのくらいにして、
実施サイドから見た、今回のヒアリング試験の課題のひとつが、「騒音問題」かなと思います。
皆様はご存じと思いますが、このICレコーダー、再生が一回しかできません。
何かの騒音で聞き漏らしたらアウトです。
全受験生に公平な環境を、というのがセンター試験のモットーで、そのためにこんな機器まで用意しているわけですから、各会場は可能な限り騒音をなくし、試験中の受験生のコンディションを完璧にしたいわけです。
冒頭でご紹介した記事は、そんな各地の対策を紹介する取り組みです。
マイスターが気になっていたのは、沖縄の米軍基地ですが、
各大学とも、「大学として」要望を送ったりしているようですね。
あくまで「要望」なので、強制力はありませんから、会場校はもう祈るだけです。
確実にヘリや戦闘機を止めるとなると、政府を通しての正式な要請ということになり、いきなり話がでかくなるみたいですからね。
他、一般に音が出るものと言ったら…
○各種の工事
○車のクラクション
○鉄道
○音の出る信号機など
○さおだけ屋や焼き芋屋のような、拡声器を使う移動販売
○学内で鳴る電話
○中年男性特有のデカイ声、デカイくしゃみ
など、でしょうか?
大学の周囲で、工事をやっていないか、チェックしておいた方が良さそうです。
あと、学内で電話が鳴る、というのは、けっこう盲点かも。
気を付けた方が良さそうです。
試験中、大学内に設けられた試験本部に電話をかけてくる可能性があるのは、遅刻しそうな学生か、大学入試センター本部ですかね。
大学入試センターに、「リスニング試験中は電話をかけてこないでね」とクギを刺しておきましょう(笑)。
-警察や消防の緊急車両のサイレンも、いつ鳴るか予測できない。慶応大(東京・港区)は年明けにも、キャンパス近くの警察署や消防署に、「リスニングがあるのでご配慮を」とお願いに回ることにしている。-(上記記事より)
これもすごいです。
事故や事件が起きたら、どうするのでしょうかね。
あらかじめ、当日の迂回ルートを決めているとか…?
どうしてもサイレンを鳴らさなければならない場合はあると思いますが、それでも最大限、受験生に配慮しようという想いは、なんだか学校関係者としてはうれしいです。
しかし、なんだかこういう報道、見たことあるような…と思っていたら、
以前の記事でご紹介した、↓この記事でした。
■「大学受験日、官公署や企業は午前10時出勤」(innolife.net)
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=2&ai_id=50389
はい、お隣、韓国の報道です。
こちらは、
-聞き取り・スピーキング評価が実施される午前 8時40分からの15分間と、午後1時20分からの20分間、バス・列車などすべての運送手段は試験場周辺で徐行しなければならず、クラクションの使用も禁止される。-(上記記事より)
と、国家権力発動です。お願いではなく、「禁止」です。
○受験生の移動を妨げないよう、全国市地域の官公署や企業体の出勤時間を1時間ずらす
○地下鉄を55回、増便運行させる
などの措置もなされ、まさに、国を挙げてのバックアップ。
私達が、ちょっと気圧されるくらいの熱意ですね。
試験にかける受験生の真剣さは、どの国も同じ。
日本の私達も、大学入試センター試験のリスニング試験、万全の体制で取り組んでいきましょうね。
受験生はもちろんですが、
試験をサポートする大学や官公庁などにとっても、
今回のリスニング試験は、これまでとはまた違った対策が必要な今回の試験。
大学キャンパスで働く全国の教職員達が全力でサポートしますので、
受験生のみなさんは悔いのないよう、試験にすべてをぶつけてください。
以上、マイスターでした。
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(関連記事)
・センター試験にリスニングテストを導入
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50127916.html
この話題、思わずコメントを・・・
うちの経営工学の先生たちが、「50万個のヒアリング機材をたった1つの不良品も出さずに提供できる品質管理能力とは、これまで研究されてきた品質管理手法を超える優れた手法が存在するということであり、これが如何なる手法であるか、大いに研究に値する!」と、センター試験の話そっちのけで、鼻息荒く議論していました。
その傍らで、年寄りの先生が、「機械の使い方が複雑すぎてわからん・・・」と不安げにつぶやいていました。
それぞれのセンター試験、頑張りましょう。