ニュースクリップ[-11/13] 「国立大学の入学料、来年度値上げを検討」ほか

マイスターです。

さて、気づけば今週も日曜日を迎えてしまいました。
待ってる間は心が躍るけど、来てしまうと何故か残念、日曜日。
そして、休んだはずなのに何故か寝不足、月曜日。

そんな日~月曜日のお供に、今週も一週間分の教育ニュースクリップをお届けします。

【教育関連ニュース】——————————————–

■「国立大学の入学料、来年度値上げを検討」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200511070401.html

■「17年版犯罪白書 少年非行、親に問題 処遇困難増加…」(産経web:教育を考える)
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/051109etc.html
■「[犯罪白書]非行対策で重要な保護者の役割」(読売オンライン:社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20051108ig90.htm

■「生徒指導に寛容ダメ 文科省 米で成果、導入検討へ」(産経新聞 Yahoo!NEWS掲載)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051113-00000001-san-soci

■「若手の指導力向上めざし『東京教師道場』をスタート」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20051110ur21.htm

■「小坂憲次新文部科学大臣に期待 義務教育費国庫負担制度の堅持を」(教育新聞社:教育提言)
http://www.kyobun.co.jp/teigen/11.html
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国立大学の入学料の目安となる「標準額」が値上げされるかも知れません
国立大は昨年法人化されてますから、入学料は各大学が完全に自由に設定できる…わけではなく、「標準額の10%」が上限なのです。
国立が値上げし、私立が値下げした結果、現在、入学料は国立大の方が高い…って、ご存じでした?
マイスターは、恥ずかしながら今まで知りませんでした。
なお文科省の方は、「財務省から値上げを求められている」とおっしゃっているようで。

犯罪白書、子供の非行は「親の指導力」と指摘です。
最新の犯罪白書は「少年非行」が特集なんだそうです。
こういう特集が、世間的にタイムリーだということでしょう。
もっとも、未成年に対する成人の犯罪も増えているような印象がありますが。

少年院の教官に対する調査結果によると、少年の規範意識の特徴は「感覚、感情で物事を判断する」、「多少のことは許してもらえると考える」という答えが上位でした。
一方、少年院に入っている少年の父母の意識調査では、子供の非行の原因は「本人の問題」と「友人の問題」と答えた父母が9割。それに対し「家庭の問題」という答えははるかに少なかったのだそうです。
まあ、すべてが家庭のせいだとは言えないかもしれませんが…でも、う~ん…。

で、こうした結果に合わせたかのように、↓こんな報道もありました。

米の寛容度ゼロ教育、日本に導入準備?
10/13のニュースクリップでもご紹介した、アメリカの「ゼロ・トレランス(寛容度)教育」について、文科省が専門家による調査研究会議を設置するという報道です。
生徒の規則違反に、厳格な罰則を持って対応するという指導法で、アメリカでは一定の成果を上げていますが、当然、アメリカでも反対意見はあります。
これを参考にした教育が、日本にも導入されるかも知れません。
以前なら反対意見が根強かったであろうこのゼロ・トレランス、しかし今なら、歓迎する市民の方もいらっしゃることでしょう。
それくらい、「少年犯罪は凶悪化している」というイメージは強いです。
ちなみに、↓のページは面白いので、ご参考までにどうぞ。

・「キレやすいのは誰だ」(反社会学講座)
http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson2.html

東京都教委、「東京教師道場」を開設です。
教え方に定評のあるベテラン教員が、採用5~10年の教員を対象に、その技を伝授します。
「月1回師範の授業を見学するほか、班員同士で授業を参観。師範には話術や板書など職人芸の領域にまで踏み込んで若手を鍛えてもらう。さらに、班員が『生徒役』となる模擬授業や、班員らがメールで指導案を交換し、アドバイスを繰り返す“修業法”も計画されている。
 都教委は道場修了後、優秀な修了者を「授業力リーダー」に任命、新人教員らの指導を任せる方針。」
とのこと。
いずれも、非常にすばらしい試みだと思います。他の自治体の教育委員会も、ぜひ真似してください。
っていうか、大学の教員にも授業の師範をつけてくれ。

新文科相、大変そうです。
教育新聞社の「提言」記事。
「中教審の答申は、文部科学大臣の諮問により出されたものであり、大臣が交代したにせよ、継続性は残る。すなわち、現行の負担制度は維持されるのが当然である。仮に、新大臣がそれをひっくり返すようなことがあったならば、政府そのものが国民から信用されなくなる。」としています。
財源移譲を掲げた小泉内閣をあんなわかりやすい結果で支持したのに、中教審の議論にその「国民の意見」がまったく反映されてない時点で、政府どころか政治と行政そのものが国民から信用しなくなっているような気も、しないではありません。
いずれの結果になるにしても、新大臣と内閣には、明快な論理を持って国民を納得させていただきたいですね。

今週は、英文のいい記事が見つかりませんでした。
なるべく、英語の情報も可能な限りニュースクリップではご紹介していきたいのですが、英語力の壁が厚くて高いです。マイスター、もっと学ばなければなりませんねー。

最近、「mixi」や「大学職員.network」でメッセージをいただくことが多くなりました。
「マイスター」で検索すれば簡単に見つかりますので、よろしければみなさまからのご意見やご感想をお寄せください。

以上、今週も一週間、おつきあいいただきありがとうございました。
マイスターでした。