どれくらい縁がないかというと、孝行息子ぶりを発揮しようと受験した国立大学に、あっさりすべったくらい、縁がありません。
おまけに出願方法を誤解していたため、後期日程は受験すらできませんでした。
前者はただの学力不足、後者は確認不足なだけじゃねえのかい、そもそも大学受験と国家に何の関係があるんで?という突っ込みの声が聞こえてきそうですが、聞き流します。
その後も公務員だの国立大学大学院だのとはなぜか縁がなく、マイスターは私立学校コースを大学院まで驀進し、民間企業に勤め、あろうことか、今や私立大学の職員です。
唯一、お国から声がかかったといえば、大学院生時代、
「自衛隊幹部候補生試験を受験してみませんか?」
という電話が、2ヶ月に1回ペースでかかってきていたことくらいです。私のような人間を勧誘するくらいですから、よほど受験者が少ないのでしょうか。
忘れかけた頃に、携帯に突然
「海上自衛隊○○支部の○○です!
こんにちは! ××さん(マイスターの本名)!
修士論文、順調ですか?
就職活動とか、その後いかがですか?」
という電話が直でかかってくるのは、結構びびりますぜ。
元はと言えばすべて、大学院で開かれていた「自衛隊幹部候補生についての説明会」に興味を持ち(あくまで、どんなシステムになっているか知りたかっただけなんですが)、アンケートに記入までしてしまった、私のせいなんですが。
すみません、くだらない前置きが長くなりました。
本題はここからです。
以前、本ブログ「俺の職場は大学キャンパス」で、以下のような記事を書きました。
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■文部科学省メールマガジンの問題http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50061763.html
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この記事の中でマイスターは、
「大学改革GPナビ-Good Practice-」と「生徒指導メールマガジン」というメールマガジンを文部科学省は発行しているが、その配信先は、文科省が選んだ特定の団体であり、マイスターなどが配信を希望しても、送ってもらえない。
これはおかしいのではないか?
ということを述べました。
そうしたところ、なんと、
この記事をご覧になった
文部科学省の「大学改革GPナビ-Good Practice-」ご担当者様から、
直接、メールをいただきました!
以前の記事で書いた通り、マイスターは一度、お問い合わせのメールを出しています。
このご担当者様が、偶然私のブログの記事をご覧になり、
「これはこの間のお問い合わせの方だ」と気づき、私宛にメールをくださった、というわけです。
偶然、文部科学省の方に見られるようなブログだという認識がなかったので、正直、たいへんびっくりいたしました。
「自衛隊幹部候補生試験」以来の衝撃でした。
「教育ジャーナリズムブログ」を自称している割には、まだまだ性根が小市民であったことをここに白状いたします。
でも、こうしたご連絡をいただけるのは、大変うれしいです。
さてその内容は、以前の記事でご紹介した内容について
「以下現状ご紹介できる範囲ではありますが補足させていただければと存じます。 」
という、大変ご丁寧な情報補足のお知らせでした。
私のブログでご紹介する許可をいただきましたので、以下、転載したいと思います。
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○「大学改革GPナビ」を本年5月に開始しましたのは、「GP」の3つの特徴のうちのひとつとして「社会への情報提供」を挙げていること及び大学関係者だけでなく高等学校関係者や高校生、保護者へも情報発信を行いたい気持ちを持っていたことがきっかけになっています。
○しかしながら、文部科学省ではこれまでwebでの配信ができる環境がなく手動での送信作業をおこなっています。システムとしては、各大学等からご登録いただいた最大2つのメールアドレス(広報担当部署・教育改革担当等)に送信しそこから学内に転送していただいております。
○その一方で「大学改革GPナビ」は発刊当初からの目的である双方向のコミュニケーションが円滑に進むよう、希望者が自由に登録できることを可能とするwebでの配信導入を文部科学省内で交渉してきたところです。
その後文部科学省内で複数のメールマガジン形式での情報提供を行う部署がでてきていること等も踏まえ、webでの配信がほぼ決定事項となりました。
現在各関係課にて導入に向け進めているところですが、時期については現状3ヶ月後を目指して作業中です。
作業完了次第「大学改革GPナビ」はwebでの配信を開始します。
以上の点ご理解賜れば幸いです。
○なお、それまでの期間につきましては誠にご不便をおかけしますが、「大学改革GPナビ」ページをご参照ください。
(以上、文部科学省「大学改革GPナビ-Good Practice-」ご担当者様より)
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とのことでした。
ちなみに上記の内容は、まだ、文部科学省の公式webサイトでも公表されていないことです。
今回はご許可をいただき、特別に本ブログにて発表させていただきました。
こんなブログに、わざわざご連絡をいただきまして、誠にありがとうございました。>文部省のご担当者様
というわけで、
「大学改革GPナビ-Good Practice-」はそのうち、希望者が自由に登録できるようになります!
実に、よろこばしいことです。
マイスターも、登録開始の暁にはぜひ、配信を申し込みたいと思います。
やはり、インターネットを使った情報配信は、希望者に送られるのが基本です。
これはたまたま見つけたのですが、マイスターのように配信を熱望する人間がいる一方で、こんなご意見もあったりするようです。
↓
■「文部科学省からのスパム」(ある平凡助教授の,なんということもない日々)
http://theorist.blog6.fc2.com/blog-entry-41.html
少なくとも今のところは、インターネットはテレビなどのマスメディアと異なり
「自分で読みたいもの、知りたいことを、選ぶ」
という文化の上に成り立っています。
ですからインターネットを通じて望んでいない情報が寄せられることに対しては、送り手の想像以上に強い反発を感じる方が多いと思います。
「オプト・イン・メール(あなたは、以下のどの分野に興味がありますか?今後、選択された分野に関する情報をメールでお送りしてもよろしいでしょうか?というアレ)」ですら、自分で配信許可を出したにもかかわらず、普段多くの人々が「スパムだ」と感じているらしいですから。
もっとも、こちらの平凡助教授さんの場合は、要るか要らないかを聞かずに学内に転送しまくっている学内の担当者にも問題があるように思います。
こうした批判も、「読みたい人だけ登録」という方式を導入することで、いずれなくなっていくのではないでしょうか。
以上、「俺の職場は大学キャンパス」のマイスターからでした。
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追伸1:
「生徒指導メールマガジン」については、いち市民としてお送りした「お問い合わせ」の回答も含めて、まったくご連絡がありません。
しかしながら、「初等中等教育局メールマガジン」と「大学改革GPナビ-Good Practice-」がともに3ヶ月後をメドに一般配信に乗り出すこと、および文科省のメール配信体制がその頃整備されることなどを鑑みるに、
「おそらく『生徒指導メールマガジン』も同時期に一般登録を受けつけはじめるんじゃないかな?」
という気がします。
が、これはあくまでマイスターの推測でしかありませんから、ご注意を。
追伸2:やはり、現状は手動で送信されているとのことでしたね。伝書鳩じゃなくてよかった。
個人的には「情報を出せ」と頻繁に言われるのに比べれば,受け取るのは特に反発はないのですが,もう少しうまくやれるだろうと思っての記事でした.
ちなみに自分の大学のばあい,多くの教員から寄せられた苦情に事務がビビったのかどうかは知りませんが,その後の配信についてはなにも連絡が来なくなりました.それも不親切というか,中途半端というか,尻切れトンボな話ですね.
>要るか要らないかを聞かずに学内に転送しまくっている学内の担当者にも問題があるように思います。
記事にも書いたのですが,ナビの2号の編集後記にも以下に引用したようなプレッシャーを与える部分があるので,担当者にはそれなりのプレッシャがかかったのかと想像しています.
>先日、配信を受けられている大学の方とお話する機会があり、「メルマガ始
>めたんだって?うちの大学にも送ってくれない?」という依頼に、「貴学は既に登
>録されていて先日第1号お送りしましたよ」というやりとりがありました。
>大学は社会への情報発信に積極的に取り組まれていらっしゃると思いますの
>で、同じように学内教職員の方々への情報発信も是非積極的にお願いしたい
>と思います。」
こんにちは、コメント、ありがとうございます。
文科省から、
「学内への転送、積極的によろしくお願いします」
なんて言われたら、確かに、プレッシャーですね。
担当者も、どうしていいやら、困ってしまったかもしれません。
なんだか、翻弄されてしまった感じですね。
いっそ紙パンフレットの配布であれば、そこまで学内から苦情が殺到することもなかったんじゃないかと思います。
やはりネットメディアは、自分で取捨選択するのがいいですね。