先日から履修登録用紙の山に埋もれて動けなかった、元Webプロデューサーのマイスターです。
ただでさえ机の上が万年雪崩状態で、前職では「ナダレスト」の名を欲しいままにしていたマイスターが、こんなにたくさんの紙を整理できるわけない…。
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<よくわかる、ウチの履修登録の流れ>
(1)紙で印刷された時間割を学生に配布
(とれる科目、とれない科目の仕組みがとにかく複雑)
→(2)学生、時間割冊子を見ながら、カーボン紙の履修登録票に履修コードを手書きで記入
(コードが間違っていたら、エラーで履修不可)
→(3)2日間だけ与えられた登録期間の間に、カウンターに履修登録票を提出
(その日に来られなかったら履修不可能)
→(4)集まった履修登録票を、業者に郵送
(土日は送れません)
→(5)学生が手書きで書いた数字を、業者が「.txt」のデータにしてくるのを待つ
(毎回外注なので、その都度コストかかってます)
→(6).txtデータを、学校独自のシステムに突っ込む
→(7)めっちゃシステムに負荷がかかるので、一晩かけてサーバがエラーチェック処理を行う
→(8)翌朝、通勤すると山のようなエラーの嵐。
本来とってはいけない授業を学生が履修登録票に記入していたり、
学生が手書きで書いた「2」を、業者が「Z」にしてデジタル化していたりするから。
→(9)エラーを、目視で履修担当者(1名)が可能な限りチェック。
直せるものは、手動で直す。
しかし限界はあるので、どこかで見切りをつける。
→(10)学生に、「エラー出てますから該当者は確認せよ」掲示を出す。
→(11)さすがにこれではエラーが出過ぎなので、(10)までの結果をさらに確認、修正するための期間を設ける。
早い話が、(2)~(10)をもう一回行う。
で、登録完了。
ここまでに、3週間くらいかかってます。
とはいってもそこは目視確認&手動処理の限界、
これでもエラーを起こして、
「履修したつもりなのに履修できてない!」
と、学期末に気づく学生が続出。
「ちゃんと確認しなかった君が悪いんだよ?」
とかいいながら、本来は例外措置である「追加履修登録」処理を個別に行っていく。
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以上、ウチの大学の履修登録の仕組みでした。
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っていうかさ、
なぜWeb登録にしなーーーい!
と、世界の中心で叫ぶマイスターでした。
元Webプロデューサーとしては、こんな無駄すぎる方法は見過ごせませーん!
そもそも、紙に書かせて提出させるから、
・履修できないものを履修しようとする → エラー
・デジタル化の過程で失敗 → エラー
・コストと時間がべらぼうにかかる
・労力が割かれる
・学生が、エラー結果に気づかない
なんて問題が生まれるのではなかろうか。
何より問題なのは、
上記のような履修の事務処理に人員が割かれた結果、
履修の相談があんまり受けられないってことですよ。
いや、実際には受けてるんだけど、学生さんからすれば、
行列ができているカウンターで、こみ入った相談なんてしづらいでしょー。
「デジタル化すると、学生とのふれあいが減る」
というのは、当てはまらないこともある。
それがよくわかってしまう状況です。
それに、履修期間がたった2日間っていうのもどうかと。
この曜日に学校に来られない社会人とかは、仕事を早めに切り上げてくるのかな。
それもこれも、
手書きを集計→業者が処理→担当者が一人で目視確認
なんていうところに時間がかかる都合から来ているわけで、
はなっから、webで登録させていれば、
○とれる授業だけを選択支で表示されられるし、
○データは初めからデジタルデータでサーバに送られるわけだし、
○とれない授業の組み合わせをすると、すぐに「とれませんよ」とプログラムが教えてくれるから、かえって学生はあれこれ悩んだり、真剣に履修の組み合わせを考えるようになるし、
○事務処理が短くなる分、登録受付期間を延ばせるし、
○忙しい社会人も家で登録できるし、
いいことづくめではないか。
んで、履修担当者は、
○もっと学科の内容に沿った深い相談とか、親身な対応とか、できるようになる
ではないか。
これら、もう世間一般では常識かと思ってましたが、すみません、
マイスターの大学ではまだ受け入れられていないようです…。
んで悪いことに、そんな時代錯誤な履修登録システムの担当を、
マイスターが引き継いでしまった訳なのですよ。
んで、なんでWebにしないの~?と、考える人のポーズで周囲に訴えてるわけです。
最初はお金がかかるからやれないのだと思ったけど、
この人的資源に頼り切った処理システムのせいで、
マイスターの残業代がどえらいことになっています。
かつ、業者への外注費や、登録用紙の印刷代等々もかかってます。
これが毎年、削減されると考えたら、3年くらいで十分モトがとれますぜ、だんな。
さっき、誓いました。
俺が、この大学に、(世間並みの)webシステムを導入する!
そう、学生さん達のために!
それが、Webプロデューサーであった自分の使命っぽいですよ?
(残業代がもらえなくなるのは辛いけど)
以上、履修登録用のカーボン紙に埋もれて動けないまま、
「IT革命」という言葉を超ひさびさに思い出してしまっていた今日のマイスターでした。