東大で見かけた、職員の不満

お腹が出てきたな、と思って4ヶ月ほどジムに通っていたマイスターです。
体重は5キロ以上減り、筋肉もちょっとはついた気がしますが、お腹はあまり変わらないように見えます。
なぜだ…orz

先日、とある勉強会に参加するために、東京大学の本郷キャンパスに行って来ました。

マイスターは自称学食マニア&キャンパスマニアなので、これまで何度かこのキャンパスに足を踏み入れたことはありますが(ただの不審人物)、用があって部屋の中に入ったのは初めてかも知れません。

勉強会は、非常に興味深い物でした。
米国の教育NPOの活動についての内容だったのですが、日本人のNPOのイメージを超えた活動をしています。

たとえばあるNPO。
教師の指導をについてアドバイスを与えたり、具体的な指導例を紹介したりする活動をしていますが、
徹底的なIT活用で、具体的なインタビュー映像、指導例の映像をストリーミング配信していました。

全米どころか、全世界に支部を持つNPOもありました。
アフリカを初めとする途上国の教育支援を行っているのです。
(そこまで行くと、「NGO」と呼ばれるものになっていくのかも知れません)

ハーバード大学やMITの全面協力を受け、プログラムを共同で運営しているNPOもありました。

今回紹介されたNPOは、いずれもインターネットを初めとした情報技術を積極的に活用しており、それが活動の幅を広げ、活動地域を広げ、活動の質を高めるために重要な役割を担っているようでした。

勉強会がほとんどすべて英語で行われたこともあって、マイスター、まだまだそれぞれのNPOの活動が消化しきれていません。
そのうち、ちゃんと調べて個別のケースをご紹介したいと思います。

さて、そんな東大で見かけた貼り紙。

東大貼り紙

写真を撮って、すぐその場を立ち去ってしまったので、詳しいことはわかりませんが、おそらく組合の方が出された貼り紙でしょう。

有名な「赤門(=正門?)」をくぐったすぐのところに貼ってあり、目立ちました。

「なんでこんなムダな作業をやるの」

「どうして部課長はよそから来るの」

というあたりには、大学職員ならではの不満がとてもよく表れていると思います。
「国立大学ならでは」の問題も、あるでしょう。

ものすごく、この不満は理解できます。

こうした問題は、法人化にともなって消えていくものだと、これまでマイスターはなんとなくイメージしていました。
文部科学省のローテーション人事の呪縛から離れ、たたき上げの職員が高度な業務の中心を担っていけるようになるのかな、と。

ですが、この貼り紙を見る限りでは、そう単純なことでも無さそうですね。
まだまだのようです。

単に改革のスピードが遅くて、まだシステム全体が変わりきれていないだけなのか、
それともいつまでたっても、実態は変わらないままなのか。

国立大学の職員の皆様に、ご意見をうかがいたいところです。
きっと、もどかしく、悔しい想いをしている方は多いはず。

ちなみに今回は組合の主張をたまたまご紹介しておりますが、マイスター、特に組合に対して強い思い入れなどはありません。
自分自身、組合費は払っていますが、これといった活動にはまだ今のところ参加してません。

様々な福利厚生で恩恵を受けている以上、組合費を払わないと「フリーライド」になってしまうので、払ってます。
同時に一方で、この厳しい時代に従来と変わらぬベースアップを要求したり、終身雇用の確保を要求したりするのには、ちょっと違和感も感じています。

大変な時代で労働時間が増えたとしても、給料が下がることはあるだろうと思います。
実際、厚生労働省も、時間主義での労働評価を見直す方向で動いています。

マイスターの考えにはちょっとアメリカが入っていて、合理主義です。

能力給や成果主義、年俸制なんかはどっちかというと歓迎です。
別に、自分の能力には自信ありません。なのでマイスターの給料は下がるかも知れません。
でも、その方が健全な競争が起きるんじゃないかと思うのです。

また子育てが大変な時期は、給料半分、労働時間半分みたいな働き方でいいじゃん、とか思います。
転職を当たり前にして人材の流動性を高めた方が業界にとってもいいんじゃないかとも思うし、その方が働く側もハッピーなんじゃないかな、なんて考えです。

全員がそうなる必要はありませんが、そういう生き方を選ぶ人も、ちょっとは大学にいた方がいいんじゃないかなぁ。

そう思うと、組合の大切さは理解しつつも、やっぱりちょっと複雑な気分になってしまうのです。
どうも、高度経済成長期と同じ論理から抜け出せずにいるように見えてしまうのです。

(もっとも、詳しい運動の中身を知らないで書いてますので、どなたか詳しい方がいたら教えてください)

これまでとは違った、権利主張の方法ってないかなぁ。
でも、大多数の方がこれまでと変わらない生活保障を求めているなら、組合としては、しょうがないのかな。

前述した

「なんでこんなムダな作業をやるの」
「どうして部課長はよそから来るの」

みたいな主張はすごくもっともで、正しい主張だと思いますので、全面的に応援したいです!

私立の場合
「どうして職員じゃなくて教員を部課長に据えるの」
という主張になるかも…?

今日も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。