「そのままひげも剃れる洗顔フォーム」を使ってみましたが、どうも顔がヒリヒリするマイスターです。
うーむ。
【教育関連ニュース】——————————————–
■大田原市が扶桑社の歴史教科書を採択(読売オンライン:教育)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20050714wm01.htm
■「つくる会」教科書採択に遺憾表明 韓国政府(Asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY200507130346.html?ref=rss
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扶桑社の「新しい歴史教科書」を、はじめて「市として」採用することにした大田原市。
国内メディアの報道の仕方も、海外からのご意見も、案の定な感じですね。
この問題について論じているブログや書籍は山ほどありますので、このブログでは詳細については触れません。
そもそもマイスター、教育学ではまだまだシロウトです。
教育的な視点から論じようとしたら、泥沼になります。
で。
5月26日付の記事で書いたように、マイスター、中国と韓国の歴史教科書が手元にあります!
■中韓の歴史教科書をネットで購入(本ブログ 2005/5/26)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/23047942.html
マイスター、修士の学位は「Master of Media and Governance」です。
そこで、メディアが組織の統治体制の中でどう活用されているか、という視点での感想をさらっと書きます。
その前に、ひとこと。
中国の歴史教科書、厚すぎじゃねぇ!?
いちおう、「入門」って書いてあるんですが。この教科書。
実際には、中国の生徒はこれプラス他の教科書も使うようです。
歴史教育がいかに重視されているか、もうこれだけで伝わってきます。
ネット購入なので、家に届くまで厚みがわからず、開封したときにビックリしちゃいましたよ。
片手で持って写真を撮りましたが、重みで手がふらふらしてます!
あと、扶桑社の『新しい歴史教科書』は、初回版として書店に並んだときのものです。
今回の報道で採択された版は、この初回版より、表現が柔らかになっているとか。
このテーマ、とても一日では書ききれません!
本日は、「ざっと読んでみての感想」を述べます。
客観的に見ても、中国の教科書は、共産党の宣伝メディアとして作成されているのがよくわかります。
韓国は、全体のトーンとしては、日本の扶桑社の教科書と、中国の教科書の間くらいです。
この3冊では、扶桑社の教科書は一番、客観的な記述のように思えます。
(※あくまで、「比較したら」の話です。
でも、歴史教科書というのは、この比較が大事なんですよね)
読んでいくとわかりますが、中国の教科書は、かなり歴史事実を「選んで」います。
中国が侵略された事件については暴走気味なトーンで詳細に解説されています。
イラスト、エピソードの嵐で、ちびっ子でも安心。
一方、中国は四千年(?)の歴史上、一度も外国を侵略していないことになっています。
マイスターの記憶では、東南アジア北部とか、日本の「元寇」とか、あると思うのですが、そんな事実の記載が一文字もありません。
今現在も、アムネスティ・インターナショナルから色々なことを指摘されていますが、そんな後ろめたい歴史の片鱗もありません。
なんというか、非常に輝かしい歴史に仕上がってます。
常に虐げられていて、常にそれに打ち勝っている人民と、それを指導してきた共産党、という構図が、これでもかというくらいわかりやすく、前面に出てます。
中国の教科書は、共産党の躍進に関する記述が多いです
教科書で、特定政党の賞賛を書いていいのか、という至極まっとうな疑問がわきますが、中国人民=共産党という前提で国家統制がされてますから、かの国ではいいんでしょう。
現代を基点に、過去を編集しているという感じです。
あと、「偉大な」とか、「残虐きわまる」とか、そういう言葉が多いです。
某・将軍様の国のテレビニュースを連想させます。
中国国営新華社通信も同日、「市町村の公立普通中学が初めて歴史を歪曲(わいきょく)した教科書を採用した」と報じた。さらに「日本政治は右傾化が著しく、右翼勢力の力が各地の教育委員会にも及んできている」と指摘した。 (上記、Asahi.comの記事より抜粋)
中国が歴史を歪曲しておらず、右傾化してなくてこの教科書なら、扶桑社はまだまだイケるぜ!というのが、いち読者としての感想です。
昨日のニュースで、メガホンを持った主婦の方が「日本の歴史教科書はどんどんおかしくなってるんです!」と叫んでいらっしゃいましたが、中国の教科書を読まれたら、卒倒するかもしれません。
いかんいかん、感想とはいえ、ちょっと主観的な記述です。
でも、実物を読んだらわかりますが、この記述はけっこう控えめです。
今日はここまで。
明日は、もう少し、具体的な記述を取り上げてみましょう。
いやぁ、かつてないほど、スリリングな連載です!
いろんな意味で。