大学は出る杭を嫌う

大学職員になったころ、職場の方々に言われた言葉。

「目立たない方がいいよ」

その後に続いた言葉。

「とにかく、人間関係が最重要だから」

目立つと、人間関係が崩れるんだろうか、と思った。

思えば、大学業界と自分の未来に絶望させられたのは、このときが最初だ。

この次の日、学内の職員限定掲示板に、勝手にweb業界で得た知識についてのお役立ち記事をアップした。
それがキッカケで、とてもおもしろい仕事をもらうことができた。

最近聞いた言葉。

「今はじっと目立たぬよう、ガマンしていなさい。」

冒頭の言葉とは違い、真に自分のことを案じてくれた忠言なんだと思う。

10年くらい君がガマンしていても、今日、明日には大学はつぶれないから、
という前提があってこその言葉だな、と思った。
それは、自分にとって斬新すぎる発想だった。

IT業界では、「出る杭」以外に用はない。

それは、立ち止まった翌週には会社が消滅しているくらい、
厳しく、刹那的な競争の世界だから、だろう。

10年くらい自分がガマンしていても、大学はつぶれない。

確かに、「自分がどうにかする!」と考えることは傲慢で、
人生経験の長い人には、さぞ稚拙に見えるだろう。
しかし若者を殺すのに、これほど効果的な言葉もない。

とりあえず、現実として「勝手に出る杭を嫌う」のは確かみたいだから、技術巧者になろう。

それが無理だったら、「すぐ出たがる杭」を求める業界に行こうっと。

とまぁ、久々に心の底から絶望感いっぱいなので、こんな文章でスミマセン。

でもまぁ、ほら、深夜に書いてる文章だし、たまには、いいよね。ブログでぼやいても。
愚痴は、言っても何の利益もないけど、ぼやきは、ちょっとだけ前向きの香りがするでしょ。
(あれ、しません?
 「ぼやき-前向きな気持ち=愚痴」、って誰かが言ってましたよ)

こんな絶望感をくらったのが、自分の職場じゃなくて、外部の、心底自分を心配してくれてる人からだってのが、これまた絶望的な事実…。

でも、おかげで色々と客観的に発見できたことがあったのも事実。
だから感謝。