■イソップ物語で浮かび上がる現代日本とアメリカ
http://www.rieti.go.jp/users/yamaguchi-kazuo/yjs/01-1.html
「ライオンとねずみ」という童話はご存知でしょうか。
この童話、日本とアメリカではストーリー描写がかなり違います。
リンクは、シカゴ大学社会学部教授の山口一男氏が『日本社会論』という授業で学生と行ったディスカッションの様子を紹介するページ。
日米の「ライオンとねずみ」それぞれの振る舞いを議論することで、
日本的な「恥」とアメリカ的な「罪」の社会的役割がそれぞれ
あぶりだされてくるのがわかります。
議論の内容とは関係ありませんが、
このレポート自体が、日米の大学の授業の違いをわかりやすく説明しているので、米国の大学の授業をご存じない方には一読をおすすめ。
・「リンカーンが奴隷解放したのは西暦何年?」と聞くのが日本の大学教育
・「あなたがリンカーンだったら奴隷解放したか?」と聞くのが米国
というのが、日米の大学教育の違いだと言われています。
もちろん米国の質問では、上記の質問の後「それはなぜ?」という理由の説明を求められるし、それに対するほかの学生の反論などもどっさりついてきます。
知識量を競うのではなく、論理的であることを競わせるのが米国ということでしょうか。